読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

2019年12月

小説 秒速5センチメートル

小説 秒速5センチメートル (角川文庫)
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-25


映画を観てその後ノベライズ版を読んだのは、子供の頃「エイリアン2」のノベライズ版を読んで以来です。小説版だけでは飽きたらずコミカライズ作品まで読んでしまいました。それほど「秒速5センチメートル」は心に刺さりました。天門さんの曲(RADWIMPSも良いのですが、天門さんまた新海作品に戻ってこないのかなあ)。桜の描写。奄美の自然。主人公の妄想の中に出てくる異世界のような風景。山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」の使い方。ラストシーンの余韻。そう言ったものを頭の中で反芻しながら小説版を読みました。映画ではちらりとしか映らなかった、二人が交わそうとした手紙の内容などが描かれていて、作品世界が深まったような気がしました。
新海誠さんは映像を美しくまた迫力あるものとして作る才能と、観るものを引き込むストーリー作りの両方の才能を持っている人だと思います。更にそれを小説化する才能まで持っていて、持っている人は持っているんだなあと思わされます。新海誠さんの映画のノベライズ化はこの作品から始まっていて、「天気の子」まで続いています。残念ながら私は「秒速5センチメートル」しか読んでません。時間があれば「言の葉の庭」や「天気の子」なども読んでみたいと思います。一方で「君の名は。」は小説版は読まなくてもいいかなと考えています。私の場合、映画を見終わった後の余韻が、小説版を読みたくなる原動力のようです。



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天気の子



今年映画館でみた数少ない映画の一つです。新海誠さんの映画は「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」「言の葉の庭」「君の名は。」全て観ています。最初に観たのは「秒速5センチメートル」で、ラストシーンに衝撃を受けて、他の作品にも眼を通すようになりました。作品のほとんどは一度観ただけでは飽きたらず、繰り返し繰り返し観ています。唯一「星を追う子ども」だけは一度だけしか観ていません。主人公の年齢設定が低すぎたのかも知れません。うまく作品世界に入り込めませんでした。
次回作のタイトルが「天気の子」であることを知った時、「ふにゃららの子」というタイトルの付けからから、また低年齢層の主人公ではないかと恐れましたが、高校生(ヒロインは中学生であることが終盤で明かされますが)で良かったです。アニメ作品の制作上主人公を大人にするのは難しいのでしょう。高校生を主人公に据えて、大人でも感情移入できるストーリーを作るのが精一杯なのではないでしょうか。アニメ=子供向けという枠組みを離れて、大人を主人公に据えた作品が生まれることを祈っています。



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ファーゴ(ドラマ)

FARGO/ファーゴ(SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
マーティン・フリーマン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2017-02-03


amazon Prime Videoで見ました。映画の「ファーゴ」とは舞台を同じくしていますが、共通点はそれだけです。ローン・マルヴォという名前の殺し屋が出てくるのですが、これが俳優さんの素晴らしい演技でよいキャラクターになっていました。殺し屋としての凄みも良かったのですが、ターゲットに近づくために軽薄な歯医者に化けるのが落差があって良かったです。また、主人公の保険屋が最低の人間で、最後にちゃんと死ぬのですが、その死に方も情けない死に方でよかったと感じました。
このドラマはコーエン兄弟の映画「ファーゴ」に着想を得て、ノア・ホーリーという人が作ったものです。最初はそのことを知らず、コーエン兄弟が制作した作品だと思って見ていました。コーエン兄弟も制作総指揮として作品に関わってはいるようです。どの程度関わっているかは分かりません。でも、コーエン兄弟の作品として見ても充分に通じるレベルで完成されており面白かったのは事実です。
コーエン兄弟の映画は「ノーカントリー」以来見ておらず、映画館にもっと足を運んでみなくてはと思います。来年は月に一度くらいは映画館に行けたらいいななどとも考えています。



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東京喰種


人間しか食べられない生物が喰種です。人間しか食べられない理由は人間以外はおいしくないから。また体にとって悪いようです。人間以外を食べると喰種としての能力が低下します。人間が絶滅することはなかなかないでしょうが、人間が絶滅すると一緒に絶滅するしかない種族ですね。喰種にとって人間はとても美味であるらしく、グルメな喰種もいっぱいいます。この「東京喰種」はグルメ漫画の側面も持っているということです。
グルメと言うよりは反グルメですが、元は人間で訳あって喰種になってしまった主人公が、サンドウィッチを食べるシーンの食べてみた感想はとても秀逸だったと思います。「東京喰種」の続編「東京喰種:re」では、このグルメ描写が減ってしまったのが残念です。結構気に入っていました。
ダークファンタジーという分野の定義は良く分かりません。しかし、グロい描写、主人公の悲劇性などから、「東京喰種」がダークファンタジーであることは分かります。そして、そのようなダークファンタジーが私は好きです。普通のファンタジーは苦手としています。これからもどんどんダークファンタジー作品が世に出ることを期待しております。



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アンドロイドは電気羊の夢を見るか



表紙もタイトルもかっこいいですね。
映画「ブレードランナー」の冒頭部分で印象的なフォークト=カンプフ感情移入度測定法や、ウィルバー・マーサー教などよく考えつくなあと感心してしまいます。
荒廃し生物が貴重になった世界で、見栄のために屋上で羊(電気仕掛けの人工物)を飼う主人公。羊が故障したら獣医に偽装した修理屋がやってきます。最新型のアンドロイドであるネクサス6シリーズは果たして電気羊の夢を見るのでしょうか。もし見るならそれは人間と変わらないのではないか。考えされられます。
まあ、考えてみれば過酷な環境で労働させる目的でアンドロイドを作るなら、人間に近づけて作る必要なんかないと思うのですが。それを言うとこの作品が成り立ちません。何らかの理由で人間そっくりにする必要があったのでしょう。電気羊を本物の羊と同じように見せる偽装技術で、アンドロイドも作られているのでしょうか。
「死の迷路」では新しい宗教と神様が登場していました。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」では新しい宗教としてマーサー教と救世主ウィルバー・マーサーが登場します。ヴァーチャルな世界の中で、人々の苦痛を一身に受け止めつつ、石つぶてのなか坂道を登り続ける人。技術の進んだ現代なら実現できそうな宗教です。私は神の概念をどうしても信じることができないので無宗教を通していますが、マーサー教が実在すれば、入信してしまうかも知れません。疲れた中年の心に刺さる宗教。ちょっと怖いですが。



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重力機械(マシン)―ブラックホールが創る宇宙



宇宙には不思議な現象が沢山ありますが、その中で最も謎に包まれているのはブラックホールです。最近その姿が初めて直接撮影されました。もちろんただの黒い丸です。ただの黒い丸ですが、少し感動しました。シュヴァルツシルトがアインシュタインの一般相対性理論の特殊解として導き出して以来、およそ百年かかってその姿を直接見ることができるようになったのです。ジョン・ホイーラーがブラックホールという呼び名を使い始めてからおよそ50年です。理論物理学が先行していた分野ですが、着実に天文学が追いついてきています。これからも様々な謎が解明されていくことでしょう。
本書を読んだのはもう5年くらい前で、日比谷公園にある千代田区の図書館でした。300ページもある専門書ですから、当然その日のうちに読み切れず、何日か通って読み切った記憶があります。著者が天文学者であるためか、難しい理論の話はあまり出てきません。この手の本の中では比較的読みやすいと思います。ブラックホールが今ある宇宙の姿にどのように関わっているかなどが、分かりやすく説明されています。



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猫にかまけて



内田百閒の「ノラや」や大島弓子の「グーグーだって猫である」などの猫エッセイの傑作に連なる一冊だと思います。仔猫を飼い始めた時とにかくかわいく、いたずらをしても粗相をしても何をしていてもかわいかった記憶があります。そのかわいさはその後も減じることはなく老猫になったいまでもとにかくかわいいです。しかし猫の寿命は人よりはるかに短く、そう遠くない未来に避けがたい別れが待っています。そう思うと、猫たちと日々接することがとても貴重な時間に感じられ、馬鹿のようになって猫と戯れてしまいます。
最近の町田康さんはスピンク(スタンダードプードル)などを飼っていて、純粋な猫党ではなくなってしまいましたが、この「猫にかまけて」を書いていた当時は、2匹の猫を飼う猫に支配された人でした。そして本作の中で、長らく飼っていた猫との死別を描いています。羽海野チカさんのところでも書きましたが、自分の猫との別れを作品として残すのは、愛している猫を扱ってきた作家として避けて通れない道なのだと思います。
私も猫のことを文章として残していこうとする人間の一人ですが、はたしてその時が来たら文章として残せるかはあやしいです。今はそう考えています。しかし、文章としてしっかりと残すことで、辛さや寂しさから解放されるのかもしれません。今はまだわかりません。



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風の谷のナウシカ



もう何回読み返したか分かりません。何回読んでも良い物は良いですね。
映画の方ももちろん好きなのですが、コミック版は最後の7巻が好きで良く読み返します。本格的に登場するのは7巻からなのですが、トルメキア王が結構好みです。死に方が良いです。独裁者というか王たるものはこうあって欲しいものです。失政しても開き直ってるところとか、人生に退屈しまくっているところとか良い支配者ですね。安倍晋三さんも見習って欲しいものです。
あと墓の主とナウシカの対決シーンは、初めて読んだ時は良く分からず何度も読み返して初めて何を言い争っていたのかがわかりました。滅びるからこそ輝く命という考え方が、若い頃はもう一つピンとこなかったようです。だんだん年を取ってきて、死といものが徐々に身近になってきて、じゃあどうやって生きればよいのだろうかと考えるようになってきました。できれば好きなことを好きなようにやって死んでいきたい。でも、お金を稼がねば生きていけない。好きなことでお金を稼ぐ才能がない以上、好きでもないことを我慢してやってお金を稼ぐしかない。本当にそうなのでしょうか。私の場合、考えれば考えるほど頭がおかしくなっていくようなので、深く考えず淡々と生きるように心掛けています。ファンタジー脳は実生活には不向きなようなので。



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A 中村文則

A (河出文庫)
中村 文則
河出書房新社
2017-05-08


短編集でした。Aというタイトルの長編と思って図書館から借りてきたので、ちょっとがっかりしました。しかし、読み始めてみたらすいすいと読めてよかったです。
小説家でも長編が得意な人と、短編も書ける人がいますが、中村文則さんは短編はあまり得意ではないのかなという印象です。
269ページ中に12編の短編が納められています。
その中で私が面白いと感じた作品は「妖精の村」という一編です。ひょうひょうとした内容で会話文も多く楽しく読めました。中村文則さんの小説は地の文章が多く、台詞が少ない作品が多いと思います。短編ではそれが顕著で、一作中に全く会話文がないこともありました。中村文則さんの作品は、暗い話が多くそのうえ台詞が少ないこともあって、作品にうまく精神をシンクロできないと読むのが辛くなってきます。短編集では、話が短いのでシンクロする余裕がなく終わってしまうのです。私にとって中村文則さんの短編集はあまり向いていないことがわかった「A」でした。



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1973年のピンボール

1973年のピンボール (1980年)
村上 春樹
講談社
1980-06-20



私の記憶に間違いがなければ27年ぶりの再読です。面白かった小説を時間をおいて再読するといろんなことが変わって感じられて良いです。もちろんほとんどの部分は初めて読んだときと変わらないとは思います。記憶違いな部分や物事のとらえ方が変わってしまった部分、村上春樹作品を数多く読んで身につけた読みこなし方のために違って感じられる部分など、始めた読んだときと変わってしまった部分はいろいろあると思います。感受性が豊かな時期に読んだせいか、27年ぶりにしてはストーリーを良く覚えていました。もっともっと沢山の小説を感受性が豊かな時期に読んでおけば良かったと今にして思います。気づいた時には手遅れなのですが。
私は1973年生まれなので、私の幼い頃にはまだピンボールマシンを少し見かけたように思います。親に連れられていったボーリング場の片隅などにあったように記憶しています。どういう原因があったかは知りませんが、急速に廃れてしまったのでしょう。昔、知り合いに一世を風靡したパチンコ台をコレクションしている人の話を聞いたことがあります。この作品に出てくるピンボールマシンをコレクションしている人と通じ合うものがあるのかも知れませんね。
村上春樹さんの作品はこの後ページ数が増えて分厚くなって、または上下巻に分かれて、刊行されるようになっていきます。なぜそんなにページ数が必要なのかわかりません。「風の歌を聴け」や「1973年のピンボール」みたいな中編と長編の間くらいの長さのをもっと書いてくれても良いのにと思います。短編は結構書いてくれているのですが。まあいろんな理由があるんでしょう。



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ダーウィンズゲーム



少年誌ということもあるのか、内容の割に残虐描写、グロ描写は抑えられていて乾いている印象です。しかし、主人公が人を殺すということに強く違和感を抱いている一方で、他の登場人物のほとんどはなんの躊躇もなく人をあっさり殺します。読者には主人公に強く感情移入させているから、他の登場人物の振る舞いの規制は緩いのでしょうか。分かりません。敵を殺さないとストーリーの展開が難しいが、主人公にはよっぽどのことがない限り殺させない。とっておきの場面で殺させるということでしょうか。考えてみると面白いです。そういったバランスを上手くとることが連載を長く続けるうえで重要なのでしょう。
17巻か18巻くらいで漸く主人公の恋愛要素に進展がありました。この表紙の二人です。死亡フラグかとも思いましたが、ヒロインをそうそう簡単に殺せないですね。きっと大きなピンチが発生するくらいでしょう。お話を進めていく上でのバランスって難しいですね。
「ダーウィンズゲーム」というタイトルが、なんでダーウィンなのかというのが分かってきた19巻です。本当に最初から考えていた展開なのでしょうか。実際には18巻からの流れです。進化の系統樹が出てきたのが18巻と記憶しています。もしかしたら17巻かも。そういったことが明らかになり始めたと言うことは、このお話もそろそろ煮詰まってきたと言うことでしょうか。良いことです。



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ファイアパンチ






3巻か4巻で止まっていた「ファイアパンチ」を最後まで読みました。面白かった。ストーリー展開が想像を超えていて、壮絶なモチベーションで生きている主人公の生きる目的もどんどん変わっていきます。氷河期に入っていて人類の黄昏時が迫ってきていて、ただでさえ暗い背景があるうえに、主人公の造形が暗い。そしてSFとダークファンタジーの間くらいな設定。好きな要素が詰まっています。
これもジャンプ系の作品ですが、8巻で終わってるのは世間的にあまり人気がなかったのか、作者がこれ以上話を続けられなかったのか、どちらか分かりませんが、少々残念です。もう少し読みたかった。
「ファイアパンチ」にしろこの後連載が始まった「チェンソーマン」にしろ、タイトルはひねりがなくストレートです。ストレートが好きな作者なのでしょう。もう少し考えても良かったのにとも思いますが。ある程度自由に作ることが許されていたであろうジャンプ+から、少年ジャンプに連載先が代わったことで、様々な制約が課せられたうえ人気投票にも左右されるので、「ファイアパンチ」のようにのびのびとした作風は影を潜めていくのかも知れないと思うと不安です。そうはならないで欲しい。正義とか友情とか人間愛とかどうでもよいのでダークであり続けて欲しい。そう思います。



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呪術廻戦




ファンタジーと学園物の相性はきっと良いのでしょう。「ハリーポッター」みたいに。でも。人が内蔵をぶちまけて死ぬような、ダークファンタジーと学園物は相性が良くないように思います。この「呪術廻戦」は学園物というほど学園は出てきませんが、主人公は都立呪術高専の1年生という設定です。先生は化け物のように強い設定で、「NARUTO」のカカシ先生みたいです。ジャンプだからそういう設定ありなんでしょうか。学園ものの特徴の一つとして、登場人物が初めからいっぱいいるというものが挙げられると思います。私の眼というか脳が古びてきているためか、この登場人物誰だっけというのが最初から生じてしまいます。少し辛い。まあ何はともあれ、お話が学園物を離れて壮大なストーリーになっていってくれれば、この作品も続きを読もうかという気になると思うのですが、今のところちょっと微妙です。単行本7巻でちょっと微妙なのですから、今から化けるのか難しいのかも知れませんが、今しばらくは新刊を追いかけようと思います。安倍晴明が悪役で復活するとか、世界の様相が根本からひっくり返るとか、主人公が1回死ぬとか劇的な変化を期待していますが、学園物という縛りがそれを許さないように思えるのです。



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ミステリと言う勿れ 5巻



直前の作品の「7SEEDS」からガラっと作風が変わりました。でも面白いです。
3巻まで読んでいて、その後しばらく放置していたのですが、あまり話が進んでいなくて助かりました。連載誌が何なのか分かりません。月刊誌なのでしょうか。掲載スピードはゆっくりなようです。
巨大な天パ頭。主人公の造形が良いと思います。血みどろの殺人劇ではなく、日常のちょっと先にあるような事件が舞台なので、ほのぼのとした主人公が生かされていると思います。
田村由美さんというと「BASARA」のイメージが強くて、そのうえ最近になって「7SEEDS」も読んだので世界観が違っていて、本当に同じ作者なのかと信じられない部分もありました。きっとそれだけ作者の力量が凄いということなんでしょう。すばらしい。
「名探偵コナン」のように主人公が明かせない秘密を抱えていて、それが解決されたときが作品の終わるとき、であるようなお話ではないので、いつ終わるのかの予測が立てられないのが、本作の難しいところです。新刊が出るたび読むのか、連載が終わってから読むのかという判断が難しいです。まあ、面白いので新刊が出るたび読むと思います。結果的に。これまでのところ、主人公以外にストーリー上重要な登場人物は出てきていないように見受けられます。しかし、どこかで出てくると思います。主人公の恋愛相手とかで。それとももう出てきているのでしょうか。私が読み飛ばしているのかも知れません。
ネットカフェで読むか、購入して家で読むかボーダーライン上の作品です。



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チェーンソーマン 4巻






藤本タツキという名前にどこか記憶があるなあと思っていました。「ファイアパンチ」に人だったんですね。「ファイアパンチ」は途中まで読んでほったらかしになっているので、このあと最後まで読むことにします。主要な登場人物でもお構いなしに、ボコボコ死んでいくようなお話を書く人だったと思います。「チェンソーマン」も「ファイアパンチ」も、続きが気になります。
最近読んでいる漫画がたまたまそうなのか、そういう作品が世の中に増えているのか、どちらなのか調査していないので分からないのですが、人間の世界を侵す人ならざるものとの戦いを描いた作品を立て続けに読んでいます。この「チェンソーマン」と「青のエクソシスト(漢字が分かりません。すみません)」は悪魔、「鬼滅の刃」は鬼、「呪術廻戦」は呪いと相手は様々ですが基本構造は同じだと思います。さらに「青のエクソシスト」と「呪術廻戦」は学園物の要素も入っていて似ています。はやりなのかな。
「チェンソーマン」のラスボスは既に提示されています。どう考えても主人達に倒せるような敵ではないので、これから大きく話が展開して、不可能が可能になっていくのが想像できます。お話はまだまだ始まったばかりと言ったところなのでしょう。今後がとても楽しみです。



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悪と仮面のルール



読みました。いつも通りの暗い主人公のお話でした。しかし、ラストに、最後の最後の数行に救われた気持ちになれました。同じ作者の「掏摸」の時も最後に希望が提示されて救われました。底抜けに明るいお話よりも、徹底的に暗いお話の方が好きです。でも、最後に救われる気持ちにしてくれるお話はもっと好きです。年も押し迫ってきてあと二日で今年も終わります。私の今年は相変わらずくらい1年でした。最後に救いのある終わり方をしてくれれば文句はないのですが。どうも望みは薄そうです。新年が良い年になること、せめて今年より良い年になることを願ってやみません。
この作品は映画化されたそうです。悪(邪)の演出は映画向きだと思います。俳優さんの演技力が遺憾なく発揮されるシーンが連続しそうです。ただ、仮面の方はどうしたんでしょう。途中で主演俳優を交代したのか、特殊メークで変えてしまったのか気になります。調べればすぐに分かることなのですが、そこまで興味が無くて調べてません。後で調べてみます。父親役が誰なのかも調べてみたいところです。
来年最初の読書も中村文則さんになりそうです。新年くらい明るい話にした方が良かったかもと少し後悔しています。でも、もう図書館は休みなのでどうしようもありません。気付いたときには手遅れです。



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一人で猫玉

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年下の方の猫、ツブの寝相です。
部屋の温度が低いときなどにこの様にボール状になって眠ります。ふくよかな体をしているためか非常に綺麗な球体を形成します。この様な寝相になるのは昼間が多く、夜にはあまり見かけません。夜寝るときに寒さを感じるときは、もう一匹の猫トトと合体して巨大な猫玉になって寝ていることが多いです。寝るのはいつもベットの上です。夜眠るときはかなり邪魔です。ですので私のベッドはダブルベッドです。



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三月のライオン 15巻



羽海野チカさんが飼っていた猫が死んでしまったそうです。高齢猫を2匹飼っている身としては、他人事ではありません。飼っていた猫については単行本で必ず言及していたので、死んでしまったことも書かないわけには行けないのでしょうが、どう言う気持ちがするものなのでしょうか。気持ちの整理をどのように付けたのか興味があります。私もこのブログで猫のことを書いている以上、やはり猫が死んでしまったら書かない訳にはいかないのでしょう。書けるでしょうか。疑問です。
15巻の内容としては、主人公達の恋愛模様がほんの僅かだけ前進しているように見受けられました。話の内容上最後はハッピーエンドが待っていると思います。「ハチミツとクローバー」ではハッピーエンドとは言えない終わり方でしたので、今回の締め方に興味があります。主人公が将棋の世界である程度の地位を占め、恋愛模様に決着をつけるとき終わるでしょう。「ハチミツとクローバー」が全10巻、「3月のライオン」は既に15巻。まあ「ハチミツとクローバー」の倍で終わるとして、後5巻くらいでどうでしょうか。勝手な予測です。



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いちげき 5巻

いちげき (5) (SPコミックス)
松本次郎
リイド社
2019-09-13


刊行速度についていけず遅れていましたが、ようやく5巻で新刊の刊行に追いつきました。
帯には映画化が進行中と書いてあります。松本次郎さんの漫画は映画化が困難な作品が続いていました。「女子攻兵」などは、アニメ化すら困難な作品です。私の希望としては「私のお父さん」を映画化して欲しかったのですが、「いちげき」も映画向きの作品なので良いかも知れません。松本作品が映画化されるのは、「フリージア」以来のことだと思います。良い出来映えになればよいと祈っております。
一撃必殺隊からはぽつぽつと殉職者が出ていましたが、5巻になってほとんど死んじゃっています。話の流れ的には伊牟田と丑五郎の決着をつけないといけないように思われます。一対一で勝負するのでしょうか。わかりません。遅くとも次の巻にはそういう話が出てくるはずです。期待して待つことにします。
時代劇だから仕方ないのか、それとも別の理由があるのか分かりませんが、これまで必ずと言ってよいほどどの作品にも出てきていたミー太が、本作には出てきません。猫好きには少々寂しい次第です。



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騎士団長殺し



騎士団長のキャラクターが秀逸でかわいらしかったです。深い闇が支配する井戸が庭先の謎の大穴になっていたり、くせのあるかわいらしい女の子の相方が年上のおじさんになっていたり、絶対的な悪がスバルフォレスターに乗っていたりと、これまでとは違う作風になっていたのではないでしょうか。相変わらず主人公は魅力的な女性とセックスしまくり、何も知らされないまま女性はとは会えなくなりますが。
上下巻の比較的長いお話なのですが、かなりあっさりと読めます。平易に書くと言うことを実践しているように思えます。平易に見えて実は深く抉るように書かれているのでしょうが、読解力の低い私などにはそのようなことは理解できません。ただ面白いお話として理解されます。
今回は音楽と絵画が重要な要素となっています。主人公は類い希な肖像画の才能を持つ画家です。訳あって転がり込んだ家の持ち主は高名な日本画家で、この家に大量のクラッシック音楽のレコードのコレクションがあります。私は音楽には大変疎いので、どのような曲が作中に出てきていて、重要な役割をしていたのがどのような曲かを全く忘れているため、ここに書き出せないのが残念です。
肖像画とクラッシック音楽と大きな穴と熟女とのセックスと騎士団長のお話でした。



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風の歌を聴け

風の歌を聴け (1979年)
村上 春樹
講談社
1979-07


19歳の頃一度読んだ小説を読み返してみました。27年ぶりの再読です。
私がこの小説の舞台となった街のすぐそばで生まれ育ったせいか、初めて読んだとき非常に違和感を感じたことを覚えています。それは、登場人物達が方言ではなく、標準語で会話していることです。まあ、この様なおしゃれな小説の登場人物達が、こてこての関西弁で会話していたら作品をぶち壊してしまいそうですが・・・。
今回読み返してみたところ、その違和感は無くなったわけではないのですが、随分と小さくなっていました。私自身が故郷を離れてもはや26年の年月が流れたため、頭の中の第一言語が標準語になってしまったせいかもしれません。村上春樹さんが「風の歌を聴け」を書いたときは30歳で、東京に出てきて12年経っていたことを考えると、標準語化は必然的な流れだったのかも知れないと思いました。
本作は村上春樹さんのデビュー作で、群像新人文学賞を受賞した作品ですが芥川賞は逃しています。今、読み返してみても良い作品だと思います。この次の「1973年のピンボール」も同様に芥川賞を逃しています。審査員に審美眼が無かったんでしょう。
「1973年のピンボール」を近々再読してみます。



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疫病神 莫言傑作中短編集



前回「村の名前」を読んで中国の村社会に興味を持ったので、莫言さんの本を借りようと図書館に足を運んだのですが、目的にしていた「赤い高粱」は誰かに借りられていてなく、仕方なく手に取ったのが本書です。書棚に数冊残っていたもののうち、一番最近出版されたものを選びました。
莫原さんはノーベル文学賞を受賞しているので、なんとなく反体制派で中国共産党に批判的な作品を書いているのだという思い込みがありました。しかし、本書を読んでいると、中国の古い因習が、共産党の進める新しい社会の建設を阻んでいるという風に読めました。誤読でしょうか。
大学生の頃、チャン・イーモウ監督の「紅いコーリャン」を見たときは、深く考えることもなく、そうなんだと思いながら観ていました。今、莫原さんがノーベル文学賞作家で、この疫病神の作者であることを知っていて「紅いコーリャン」を観れば、きっと様々な思いが心に生じるのではないかと思います。
amazon Primeで「紅いコーリャン」観てみようと思って探したのにありませんでした。悲しい。



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村の名前

村の名前
辻原 登
文藝春秋
1990-08



「失われた時を求めて」の後書きエッセイが良かったので、図書館で借りてきました。その時代の中国奥地の桃源郷という名の村の様子が印象的で、一気に最後まで読みました。現在でもそうだと思うのですが、厳しい監視社会の中でも人々は個人個人の思惑で生きています。小さな村では、住人全てが互いに顔見知りで、誰かを出し抜いたりすることが難しいようです。社会主義の世界ではそうなってしまうのが必然なのでしょうか、それとも古い因習の残った村だからでしょうか。この村の描写には作者の故郷の村の風景が取り込まれているそうですが、日本の村社会もかつてはこの様な状態だったのでしょう。生きづらい社会だなと思います。私ならすぐにギブアップしてしまうでしょう。つくづく今は良い時代だなあと思います。しかし、私のように孤独に生きていて、すこしずつ自分の理性が損なわれていく日々を、ただ漫然と過ごしていくのもまた生きづらい生き方だとは思いますが・・・。



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乙嫁語り 12巻



いつの間にか12巻です。「エマ」が全10巻だったことを考えると「乙嫁語り」も長い連載作品になりましたね。連載開始当時はビームコミックスがった単行本も、知らないうちにハルタコミックスになっています。これは連載している雑誌が変わったと言うことなのでしょうか。雑誌の方は見ていないので詳細は分かりません。連載誌が廃刊になったとか、新しい雑誌を刊行するにあたって雑誌を移籍したとかでしょうか。「乙嫁語り」は雑誌の看板作品でしょうから、そうそう簡単に連載誌を移籍することなどないでしょうが。真相は分かりません。
「乙嫁語り」の主人公はスミスさんらしいので、タラスさんとの結婚式が最後のお話になるのではないでしょうか。ありそうなエピソードとして、カルルクとアミルに子供ができるというのも考えてみました。どうでしょう。実現するでしょうか。楽しみです。



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湖畔の愛

湖畔の愛
町田 康
新潮社
2018-03-22



町田康さんの作品としては比較的読みやすい作品ではないでしょうか。正直「告白」などは読むのに忍耐力を要求されました。最近の作品では「ホサナ」なども気楽に読める内容ではなかったような気がします。「ギケイキ」などは分厚くても読みやすかったです。観念的な世界に入り込むような内容の作品が私には読みづらく感じられるのかも知れません。その点「湖畔の愛」は、すんなりと世界観に入り込むことができました。
町田康さんの作品に出てくる登場人物はとても個性的なことが多いですが、本作ではそれが顕著で面白いキャラクターのオンパレードです。個人的にはホテルの雑用係スカ爺がお気に入りです。
内容としては、どこか吉本新喜劇を彷彿とさせるのようなドタバタ劇です。町田康節を気楽に読むには、ほど良い作品ではないでしょうか。



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鬼滅の刃18巻

鬼滅の刃 (ジャンプコミックスDIGITAL)
吾峠呼世晴
集英社
2019-12-04



1巻から18巻まで一気に読みました。勢いのある良い話だなあと思います。時代背景を大正時代に設定しているのも良いです。鬼という古い時代の生き物と大正時代の新しい世界観がぶつかり合っていて、人々の知らないところで密かに行われる戦いが際立っています。
現代に鬼はいないことを読者は知っています。つまり過去のどこかで鬼は滅ぼされてしまった訳です。きっと鬼殺隊が勝利して鬼舞辻無惨を殺したのでしょう。そういうラストが用意されているはずです。読者は無意識にそれを感じながら読むわけです。それこそが時代背景を大正時代に設定したことの大きな効果かもしれません。まだまだ先の長い連載になると思われます。楽しみに読んでいきたいと思います。



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最後の命

最後の命 (講談社文庫)
中村 文則
講談社
2010-07-15



中村文則さんらしい暗い小説で面白かったです。幼い頃のトラウマがその後の人生に大きく影響する。私は残念ながらそのような経験がないので分かりかねますが、きっとそうなのでしょう。しかし本作の主人公の二人の壊れ方はひど過ぎやしませんか。それまでの少ない人生経験との落差があり過ぎたのでしょうか。きっと同じ体験をしてもその受け止め方は人それぞれで、その後の人生に及ぼす影響も違うのでしょう。この二人はそれがひどい方向に出てしまったのでしょう。在り来たりの体験や在り来たりの感じ方では、小説にならないのですから仕方ありません。
私が飼っている猫のうち一匹は、とても幼い頃に母猫から無理矢理引き離された為か、性格や行動面に問題を抱えています。猫でもそんななのですから、はるかに複雑な回路でできあがっている人間の感情は、想像以上に壊れやすいのかも知れません。私自身、自分の精神が徐々に壊れているのを日々感じています。他人にとってはどうでもよいような事が原因で。



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名探偵コナン 97巻


テレビのアニメはちょいちょい観ていました。でも原作を読んでいなかったので、ネットカフェに籠もり1巻から97巻まで一気に読むという荒行に取り組むことにしました。しかし、一日では読み切ることができず、数日とおよそ1万円の利用料金を支払って漸く完読しました。辛かった。一日で読み切ることはできないことは最初から分かっていたのですが、いくらかかるかまでは考えていなかったので財布がかわいそうでした。計算すると一冊あたり100円弱かかったことになります。レンタルで借りた方が安上がりだったかも。でも、飛ばし飛ばし観ていたテレビでは良く分からなかった、登場人物達の人間関係が判明したことは大きな成果でした。また、ストーリー的にはかなり煮詰まっていて、いつ終わってもおかしくない感じを受けました。でも、そう簡単には終わらないんでしょうね。次は、いつの日か連載が終了したときにまとめて読むことにします。



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七つの大罪 39巻




人に勧められていたのですが、長らく放置したままになっていました。この度、1巻から最新刊の39巻まで一気読みをしました。刊行ペースの速い作品ですね。2012年連載開始から7年で39巻ですから、年間に6冊のペースで刊行されています。
お話は佳境に入っていて、ラスボスとの戦いになっています。来年中には最終回を迎えるのではないでしょうか。最初からそれを知っていれば、話が完結してから読んだ方が良かったのですが、それに気付いたときには既に手遅れです。ここまで読んでしまった以上、今後は情報を追いかけて、一冊出るごとに読むことになるでしょう。もしかしたら雑誌連載を追いかけるようになるかも知れません。そんなに暇な生活をしているわけではないし、他の漫画や小説も読みたいので、雑誌連載を追いかけるところまでは行かないですね。きっと。



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青の祓魔師 24巻




最初、いきなり重要人物そうな登場人物が死んで、どういうストーリー展開になるんだろうと一抹の不安を感じつつ読み進めると、学園物のような展開になり、そこからどんどん世界の終末を賭けた戦いのお話になってきました。時間を掛けて世界観を構築しているようです。
主人公が生まれつき背負わされた運命は過酷ですが、それに深く囚われず、常に前向きで明るいのは最近の主人公像だなあと思います。人間関係も豊かに広がっていきそうですし。一方で、その双子の弟は問題を一人で抱え込み、孤独でダークサイドに落ちそうな危なげな人物像になっています。最終的なラスボスはこの弟でしょうか。勝手な想像です。
エクソシストというと映画のイメージが強烈です。子供の頃テレビで観てとても怖く、夜一人で寝るのが不安だったのを思い出しました。この作品にはそのような”怖さ”はありません。主人公の造形のおかげでしょうか。



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