読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

2021年01月

五分後の世界

五分後の世界 (幻冬舎文庫)
龍, 村上
幻冬舎
1997-04-01

図書館で借りて読みました。村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が貸し出し中だったので代わりに借りたものです。出だしから面白く最後まであっという間に読みました。ジャンルとしてはSFになるのでしょうか。5分だけズレてしまった世界が舞台です。時間のズレは5分ですが世界の変わり様はとても大きく、想像を膨らませてくれます。日本が第二次世界大戦に勝利した世界を描いた作品にフィリップ・K・ディックの「高い壁の男」がありますがそれを思い出しました。また、子供の頃に日本がアメリカとの戦争を回避していたらどんな世の中になっただろうかと想像していたことも思い出しました。日本は戦争に負けて良かったと思います。軍国主義的な国には住みたくありません。この物語の主人公は変わってしまった世界をどちらかと言えば肯定的に捉えています。主人公の最後の選択にはあぁそういうことかと思わされました。
トトが死んで約半年が経ちました。死んでしまった直後はそれがあまりにも急な出来事だったので心がついて行けず淡々と日常を過ごしていました。最近になってトトを失ってしまった悲しみが毎日のように襲ってきます。もっと早く病気に気付いてあげることができたらどうだったろうとか。しかし、発症すれば99%助からないとされる伝染性腹膜炎からは逃れられなかっただろうとか。病院の隔離されたベッドで死なせてしまったことの後悔の念があって、家で私の手の中で死なせてあげたかったとか考えてしまいます。最後の日に発作を起こして意識が朦朧とした状態だったトトの顔や死んで病院から連れて帰った時の表情を失ってしまったトトの死に顔が心の底から沸き上がってきて胸を締め付けます。毎日のように寝る前の時間になるとトトのことを考えてしまいます。もっとどうにかできたのではないだろうかと自問自答しながら眠りについています。生き物を飼っていると避けがたく起きてくる問題なのだと思います。ツブやテラの最後の時はもっとできることをやってあげたいと考えています。トトは偉大な猫でした。13年間私の暮らしを精神的に影で支えてくれました。それがあんなに呆気なく死んでしまうなんてあんまりです。トトの体重が減り始めた時、それが病気のせいだと気付いてやれていれば。考え始めたらきりがありません。
トトが死んでテラがやってきました。テラの暴れん坊ぶりがトトのことを少しずつ忘れさせてくれているようにも思えます。ツブは甘える相手が居なくなり代わりにけんかっ早い子猫がやって来て迷惑顔です。ツブは11歳です。寿命が来るまでにはもう数年あるでしょう。かわいがってやれる時間が残されていることに少し安心させられます。テラは目が悪い以外には健康そのものです。食事も十分に食べていますし体重の増加も順調です。子猫というより少年猫になってきました。伝染性腹膜炎の恐怖はまだ残っていて、テラが罹患しないか少し心配です。発症したら助からないのですから心配するだけ損なのですがトトの最後が頭から離れず忘れることができません。私の性格が暗くて後ろ向きなせいかもしれません。もっと「今」を生きなければと思います。人生の折り返し地点を確実に過ぎているのですから残された時間を精一杯生きたいものです。

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パン屋再襲撃

パン屋再襲撃 (文春文庫)
村上春樹
文藝春秋
2016-10-07

図書館で借りて読みました。村上春樹の短編集です。「蛍・納屋を焼く・その他の短編」は「ノルウェイの森」に繋がる作品たちが収録されていましたが、この「パン屋再襲撃」では「ねじまき鳥クロニクル」に繋がる話が載っていました。長編作品では「ねじまき鳥クロニクル」を次に読む予定にしていますので興味深く読むことができました。短編集では「中国行きのスロウ・ボート」を読み、続けて「回転木馬のデッド・ヒート」も読む予定です。どれも図書館で借りて読む予定なので在庫状況により読む順番が前後するかもしれません。ブックオフが近所にあればそこで入手することも可能でしょうが、残念ながら近所にブックオフがないので図書館に頼るしかない状況です。表題作の「パン屋再襲撃」に「再」が入っているのは「パン屋襲撃」という作品があるかららしいのですが。私は「パン屋襲撃」を読んだことがありません。どの短編集に収録されているのか、はたまた短編集には未収録の作品なのか不明です。ネットで調べればすぐに分かることですが調べる気になれません。村上春樹のコンプリートを狙っているなら避けて通れないかもしれませんが、そこまで考えていません。いずれ機会があれば読むこともあるでしょう。
先週末仕事をしていて大きなミスを立て続けに2つ犯してしまいました。最初のミスは相手先からクレームが入り発覚しました。相手は嫌な性格の持ち主で私の上司宛にねちねちとしたメールを送りつけていました。本当に嫌な人間です。私は精神の安定を保つために精神安定剤をがぶ飲みしてしまい、その日の夜の記憶が吹っ飛んでしまいました。本当に嫌な出来事でした。普段の私はミスをすることをとても怖れているので自分で2重3重のチェックをしています。ですが、給与計算関係の仕事を引き受けてから時間的精神的余裕を失いチェック体制が甘くなっていたかもしれません。再調整が必要です。もう一つのミスは大事になる前に発覚したのでラッキーでした。いずれにしろこの週末で精神的に立ち直らなければ来週の仕事に差し支えが生じてしまいます。精神の調整にはスイーツを食べるのが一番手っ取り早い方法です。金曜日はショートケーキを2つ買ってきて食べました。今朝はいつもよりジャムを多めに乗せたパンケーキを食べました。ダイエットを地道に進めているところなのにぶち壊しです。土曜日は1日中精神安定剤の支配下にいました。精神安定剤をマックスまで飲んでベットの中に籠もりっきりでした。1日何もできないままに鬱々と過ごすことは良くないことだとはわかっているのですがどうにもなりません。今はまだ睡眠導入剤が効いていて夜眠ることができるだけ状況は良いとも言えます。来週は気楽に仕事ができるようにしたいものです。
テラがしきりにせがむのでブログを書きながら遊び相手をしています。ネズミのおもちゃを隣の部屋に投げてあげると、猛ダッシュで取りに行き私の足元へぽとりと落とします。これを拾ってまた隣の部屋に投げ、拾ってくる事を繰り返すだけの遊びです。こんな単調な遊びでこれだけ夢中になれるなんてうらやましい限りです。テラが遊んでいる最中にしょっちゅうネズミをなくすので我が家には7個くらいネズミのおもちゃがあります。1個100円か200円程度のおもちゃなのでなくなっても痛いことはありません。私も子猫のように遊びに夢中になれればよいのですが、もういい年をした中年なので上手く行きません。人生で楽しかったことも沢山あるはずなのに、嫌なことしか思い出すことができません。要は気持ちの持ちようなのでしょうが気持ちをコントロールする能力が欠けているのかもしれません。どうにかなればいいのですが・・・。今よりももっと気分が落ち込むようなことがあればカウンセラーに相談することも考えなくてはならないでしょう。それにはお金が必要です。宝くじが当たったり株が暴騰したりしないと心安らかな生活は不可能なのでしょうか。努力をせずにお金持ちになるのは限りなくゼロに近い確率です。あるところの情報では、独身で賃貸物件に住んでいる人間の老後資金は6,000万円必要とのことです。現在の私の銀行口座の残高は合計しても数十万円台です。どうすれば良いのでしょう。あと15〜20年で6,000万円も貯まるでしょうか。世の中が変わって新しいシステムが構築されない限り暗い老後が待っています。そんなことを考えているから仕事でミスをするのでしょうか。嫌なサイクルです。

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チェンソーマン 10巻

チェンソーマン コミック 1-10巻セット
藤本タツキ
集英社
2021-01-04

1巻から10巻まで一気に購入して読みました。「ファイアパンチ」を読んだ時にも感じましたが、あっさり死ぬ人と簡単に死ねない人がいて、簡単に死ねない人はどんどん不幸になっていく図式があるように思います。生きると言うことは苦しいことだというメタファーなのでしょうか。主人公が生きる辛さから逃れようとするところも「ファイアパンチ」と共通しています。作者にとってのテーマなのかもしれません。次の11巻で連載は終了しているようなので早く続きが読みたいです。最近、活字の本を多く読んでいてマンガはあまり読んでいませんでした。もう少し漫画を読むボリュームを増やしても良いかもしれません。「呪術廻戦」も途中まで読んでいるので続きが気になります。ネットカフェにはまだ当分行けそうにないので購入して読むか考えどころです。
図書館から借りていた本をテラに食い破られてしまいました。しかも食い破ったところをテラが食べてしまったので修復もできません。図書館の人に謝って済むのか弁償することになるのか分かりませんが腹立たしいことです。猫はトイレは簡単に躾けられるのですが、それ以外は頑固なところがあって躾けるのは難しいと思います。紙を食い破ってはいけないということを躾けるにはどうすれば良いのか考え込んでしまいます。今2匹の猫を飼っていますが将来的には4匹飼いたいと思っています。2匹でこれだけ家の中が荒れるのですから4匹になるとどうなるのか今から心配です。今飼っているのは2匹とも雄(去勢済み)ですが雌ならもう少しおとなしいのでしょうか。雌を買っている人にアドバイスを頂いて検討したいところです。
テラは生後約7か月になりました。体重は3.8kgです。順調に成長しています。テラは非常に暴れん坊でツブをよく追いかけ回して喧嘩を売っています。ツブは平和主義者なので応戦することなく逃げ回っています。テラはまだまだ子猫なのでツブが本気になればツブの方が強いはずなのですがツブの性格上戦う気になれないようです。11歳の老猫が生後約半年の子猫に追い回されているのは少し可哀想です。躾けるべきなのかどうか、躾けるにはどうすれば良いのか悩んでいます。もしトトが生きていればテラはボコボコにされていたでしょう。トトは非常に喧嘩が強い猫でしたから。テラはトトにボコボコにされることで喧嘩はいけないことだということを学習できたはずです。テラはまだまだ力が弱いのでツブがケガをすることはありません。またツブが反撃しないのでテラがケガをすることもありません。現時点では特に問題なしとして仲裁をすることはしていませんでしたが、今後テラが大きく強くなってきた時にどうなるのかは心配です。できればツブには平和な老後を送って欲しいのですが・・・。トトが生きていればと思わずにいられません。トトがいれば我が家の秩序は保たれていたように思われて仕方がありません。
テラは紙を食いちぎったりツブに喧嘩を売るほかにも、リビングに敷き詰めている防音マットを食いちぎったり、私の食べ物を盗み食いしたりします。誤飲誤食事故がいつ起きても不思議ではありません。気を引き締めて管理に努めたいと思います。

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テニスの王子様 34巻


つくばの献血ルームで読みました。月に1回茨城県つくば市まで往復4時間を掛けて通院しています。往復に時間がかかる割に病院での診察は短時間で済んでしまうためもったいないのでつくばに行った際にはついでに献血をすることにしています。コロナ禍の影響で輸血用の血液が不足しているらしく献血ルームの職員の方からは切迫感が伝わってきます。私は普段は成分献血を行っています。全血では1度採血すると次の採血までかなり時間を空けることになるのですが成分献血なら毎月献血することができるからです。しかし、コロナ禍で輸血用の血液が不足する状況なので成分献血ではなく全血献血を求められます。前回献血ルームに行った時には求めに応じて全血献血を行ったので献血をするのは久しぶりになってしまいました。今回はまだ全血献血が可能な期間に到達していなかったので成分献血をしてきました。これで献血回数は通算88回となります。少なくとも100回までは献血を続けたいと思います。
「テニスの王子様」は献血ルームに全巻揃っているので読むことにしました。「テニスの王子様」は試合の描写が多いのですが試合のページは早く読めてしまうのであっという間に1冊を読み終わってしまいます。そのため時間つぶしに読む本としては最適です。私はスポーツマンガはあまり読まないのですが「テニスの王子様」はなかなか面白く楽しみながら読んでいます。次の次の献血時くらいまでに読み終わってしまいそうなのが少々残念ですがあまりだらだらと話が続くよりは良いと思います。残りの巻数と話の進展から全国制覇するところで完結するのでしょう。話の展開が読めてしまうのがこのマンガの弱点かもしれません。
先日急な発熱があって会社を休みました。熱が37.5℃程度でて全身に悪寒が走る状態だったのですが、風邪のように咳が出たり喉が痛かったりといった症状はありませんでした。それでも頭の中ではもしかしたらコロナではないかという不安がよぎりました。味覚障害や嗅覚障害が起きていないか確かめたりもしました。熱は呆気なく1日で治まりすぐに仕事に復帰することができたので良かったのですが、ただ熱が出たぐらいでコロナかと疑ってしまうくらいコロナへの危機感が身近にあるということに自分でも驚かされました。熱が出たのは緊急事態宣言が発令される前だったのですが、もし緊急事態宣言が発令された後ならPCR検査で陰性が証明されるまで出社するなと言われていたかもしれません。世の中どうかしてしまっているとも思います。でもそれくらい注意しなくてはならないくらい深刻な状況なのでしょう。金曜日の会社帰りの電車の中でくしゃみをしてしまいました。そうしたらまわりの人から非難の感情が吹き上がるのを感じました。私の考え過ぎかもしれません。でもすぐ隣の人がくしゃみや咳をしたら私も不快な感情を持ってしまうでしょう。嫌な世の中になったと思います。電車の中ではうっかり咳もできません。はやくコロナ禍がおさまるよう願わずにはいられません。
昨日amazonに発注した「チェンソーマン」がさっき届きました。これから読みます。どういう7巻以降どのような展開になっているのか楽しみです。今日中に読み終われないと月曜日の仕事中に続きが気になって集中できないことが予想されます。私は読書のスピードが遅いので今日中に読み終われるか微妙なところです。急いで読書の体勢に入りたいと思います。

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蛍・納屋を焼く・その他の短編


図書館で借りて読みました。これも以前読んだことのある本です。今回は内容も良く覚えていました。しかし、読み返してみるといろいろ新鮮なものがあって良い読書体験になりました。「蛍」や「めくらやなぎと眠る女」は後の「ノルウェイの森」に繋がる話なので興味深く読むことができました。私は村上春樹作品に出てくる主人公のうち、権力や暴力に対してハードボイルドに受け答えする主人公が好きなのですが、この短編集では残念ながら出会うことはできませんでした。この短編集に出てくる主人公の方が等身大の作者像なのかもしれません。そう考えると「ノルウェイの森」は作者の自伝的な作品と思えてきます。間違った記憶かもしれませんが、村上春樹自身は「ノルウェイの森」を自分的作品、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を自伝的作品と言っていたので、これとは相反しています。本にはいろいろな読み方があって、そのアプローチの方法を変えて読むと同じ作品でも違う味わいを感じることができます。作品から著者の人物像を探ろうとする読み方も面白いですがそれだけではもの足りません。村上春樹の作品に出てくる主人公に感情移入しながら読むのも良いのですがそれだけではもったいないのかもしれません。次に読む予定の「パン屋再襲撃」も以前に読んだことのある作品です。「パン屋再襲撃」を読む時にはこれまでにない読み方ができればと思います。
ところで、「チェンソーマン」はこれまでネットカフェで読んできました。しかし、このコロナ禍の影響でネットカフェには足を運べない状況が発生してしまい5巻か6巻くらいまでしか読むことができていません。さっき調べたら既に10巻まで出ているようです。TSUTAYAでレンタルしようかとも思いました。でも、借りて読むと言うことでは図書館から借りてきた本の方が優先度が高いのでTSUTAYAまで借りに行くことができていなかったのです。そういう状況下でamazonを物色していて衝動的に1巻〜9巻までを購入してしまいました。10巻は在庫切れとなっていてKindleでしか読むことができなくなっていたので次の機会にゆずることにします。ジャンプでの連載が終了したという噂を耳にしました。ジャンプが簡単に連載を終了させることはないと思いますので状況を確認しなければなりません。どちらにせよ読むのが楽しみです。
今朝、洗濯をしながら朝食を摂っていたところ、洗濯物を干しに席を外したらテラにサバの西京焼きを奪われてしまいました。本当に手癖の悪い猫です。肉や魚を調理して放置しておくと必ずと言って良いほど盗まれてしまいます。猫にとってサバの西京焼きは塩分が過剰で良くない食べ物です。今回は食べた量が少なかったので良かったのですが気をつけなくてはなりません。先日も作り置きのチキンカレーの鶏肉を盗まれてしまいました。盗まれないように台所の吊り戸棚に保存していたのにそこまで登っていって盗ったのです。子猫の成長は想像以上に早く昨日まで行けなかった高い場所にも今日には行けるようになったりします。チキンカレーを盗まれて以降は作り置きの食べ物は冷蔵庫に保管するか、冷やす必要がないのなら電子レンジの中で保管するかしています。今回は目を2〜3分離した隙の犯行でした。油断も隙もありません。トトは人間の食べ物に興味を持ってはいましたが盗んで食べることはしませんでした(その場で食べることはよくしていましたが)。ツブはそもそも人間の食べ物に興味を示しません。ところがテラは人間の食べ物に興味津々です。そのうえ盗みます。盗んだ時はベッドの下などに持ち込んで隠れて食べます。悪質です。かつて飼っていた同じ黒猫のゴマも盗み食いを得意としていました。今はどこにいるのか判りません。脱走したので。黒猫は手癖が悪いのでしょうか。それともストリートチルドレンな生い立ちに原因があるのでしょうか。困ったものです。

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アシュラ

アシュラ(字幕版)
クァク・ドウォン

アマゾンプライムビデオで観ました。話が始まってすぐに強い既視感があったので記憶をフル稼働させて思い出したところテレビで一度見たことがあったのを思い出しました。テレビでは吹き替え版でしたが今回は字幕版だったのでまたひと味違った楽しみ方ができました。面白い映画は字幕でも吹き替えでも楽しめるということでしょうか。個人的には字幕版の方が演じている役者さんの息づかいなどがリアルで衝撃を感じることがある分吹き替え版より良いような気がします。
韓国の政治家と刑事の癒着、それを挙げようとする検察との熱い戦いが描かれています。韓国では本当にこんな状況があるのではないかと思うくらいリアルでした。役者さんの演技が濃くて突拍子もないシチュエーションも現実のように感じられます。それとも韓国ではこの映画のような話は現実に存在しているのでしょうか。面白いです。
さっきからテラが床で何かをくちゃくちゃ囓っているなと思ったら鶏肉の皮でした。私が今日の朝ご飯用に作った鶏肉カレーの残りがフライパンに残っていたのを失敬してきたようです。すぐに取り上げて折檻しておきました。と言っても、肉体的に痛めつけてもケロリとしていそうなので、精神的に私は怒っているのだと言うことを判らせようとしたのですが伝わったかどうかは不明です。たぶん伝わっていません。猫を躾けるのは本当に難しいことです。残りのカレーは皿に移して電子レンジの中に隠しましたが、テラはまだ台所をうろうろしているようです。カレーにはタマネギを使用しているので猫には危険な毒です。タマネギを食べていなくても塩分が濃いので良くありません。スパイスの中に猫にとって毒に当たるものが含まれているかもしれないしとにかくカレーは良くありません。二度とこの様なことがないように気をつけます。
テラが日に日に成長するのは嬉しいことなのですが、成長に伴って行動範囲が広くなり、例えば今回はカレーの入ったフライパンはガスレンジの上ではイタズラされるかもしれないと思い吊り戸棚の上に避難させていたのですが、とうとう吊り戸棚の上まで行動範囲が広がっていたようで、この様な事態になり誠に遺憾です。テラにはティッシュペーパーを食べるという悪癖もあります。ですのでティッシュペーパーはテラの手が届かないところに避難させているのですが、いざ必要な時にすぐに手が届かないところにあるのは大変不便です。最近では床に敷き詰めた防音対策用のマットを囓るようになり一部分は実際に飲み込んでいるようです。結構大きな固まりを床に吐いているところを目撃しています。やんちゃな子猫のイタズラの範囲を超えて最悪の場合命の危険があるのではないかというレベルの行為になってしまっています。動物を飼うということはやはり生やさしいことではありません。命を預かっているのだということを肝に銘じておかなければ悲しい結末を迎えることになりそうで怖いです。
トトは本当に手の掛からない子でイタズラなどしたことはありませんでした。ツブもビニールを食べてしまう以外はあまり注意点はありません。ところがテラは次から次に問題行動を起こします。これは猫の個体差なのでしょうか。それとも他の猫が子猫だったのはもう10年以上も昔のことなので悪いことは忘れてしまっているだけなのでしょうか。わかりません。今回のように私が家にいる間の出来事ならすぐに対応ができます。しかし、私が仕事で出掛けている場合はどうしようもありません。今回の事態を踏まえ私が不在の場合にも不慮の事故が起きないよう家の中を今一度点検してみます。何が危険かはわかりません。子猫の気分になって危険を察知するしかありません。難しいですがやってみます。
テラはイタズラさえしなければ活発で可愛い良い子なのですが・・・

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ダンス・ダンス・ダンス 下


上巻につづいて図書館で借りて読みました。村上春樹の6作目の長編になります。何度も読んだことがあるので「ノルウェイの森」はとばしました。「ダンス・ダンス・ダンス」は過去に一度読んだことがあるのですが内容を全くと言って良いほど忘れていたのでとても新鮮に読むことができました。また、救いのあるラストだったので、「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んだ時と違って読み終わったあとにほっとすることができました。その分読後感は軽いものになってしまいましたがこういう終わり方もたまにはよいと思います。これで年末年始に図書館から借りだしてきていた本は全て読んだことになります。返却期限までに読み終わることができてひと安心です。
「ダンス・ダンス・ダンス」を初めて読んだのは19歳くらいの頃と記憶しています。前作である「羊をめぐる冒険」を読む前に「ダンス・ダンス・ダンス」を読んでしまい上手く話の中に入り込めなかったのでしょう読むのに苦労した記憶がうっすらあります。今回、約30年ぶりに読み返してみて何故読むのに苦労したのかが分からないほど話の中に入り込むことができました。歳を取るのも悪いことばかりではなく良いこともあるということでしょうか。村上春樹の小説は平易な言葉を使って書かれているイメージがあります。しかし、突拍子もない比喩が使われていたりして油断ができません。また、聞いたことのないカタカナがよく出てくるので、それはひとつひとつウィキペディアで調べながら読み進めました。時代がどんどん変わって便利なツールが登場してくれたおかげで読書のスタイルも変わって行くのだなと思いながら。昔なら分からない表現があれば辞書で調べなくてはなりませんでした。わからない表現なら辞書で調べられますが、音楽やミュージシャンの名前などが分からない時は調べようがなくお手上げだったと思います。私のように同時代の作品を読解する能力の低い人間には最先端の作品を読むより30年くらい寝かしておいた作品を読む方がよいのかもしれません。
次は村上春樹の短編集を借りて読むことにしました。読み終わったらまたここに書こうと思います。
今日テラの体重を量ったら3.6kgになっていました。前回量った時より100g体重が増えていました。子猫の成長は本当に早くて驚かされます。歯もいつの間にか永久歯が生えそろっていました。犬歯が生え替わったのはさすがにリアルタイムで気がついていたのですが、他の歯がいつ生え替わったのかは分かりませんでした。日進月歩で成長していく子猫を見ていると自分がいかに成長していないかが分かってきて気分的に嬉しくなると同時に落ち込んだりもします。人間が何歳まで成長するのかはわかりません。身体的成長はとっくの昔に終わっています。精神的な成長ならまだこれからも期待できるはずです。ですが、自分が精神的に成長しているとは全く思えません。どちらかというと退化しているような気がします。特に仕事をしていてそれを感じます。若い頃は仕事がつまらないと思っていてもガッツを持ってそれに挑むことができていました。今は、つまらない仕事はつまらないとしか感じません。全くやる気が起きません。出世コースからも外れ、仕事のモチベーションも低く、やらされ感丸出しでこれから定年退職するまで働くのでしょうか。うえっとなります。サラリーマンをするしか才能がないのですから仕方ないのですがどうにかならないものでしょうか。自分から色々な可能性が失われていくのを座して見逃してきたからこんな人生になってしまったのでしょうか。子供がいればまた違った人生があったのでしょうか。子供がいれば否応もなく精神的に成長するのでしょうか。まあ、あまり真剣に考えると辛くなってくるかもしれないのでほどほどにします。私自身が成長することはもうないことは確定的なので子猫の成長を見守ることに専念することにしましょう。無事に大きくおおらかに育ってくれることを祈りながら。

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あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。
めでたくもなく片付いてもいない部屋の画像ですみません。
今年は大掃除しませんでした。
去年はトトが死んだりコロナ禍があったり激動の1年でした。
今年はツブ・テラとともに良い1年を過ごせればと願っています。
また1年間よろしくお願いいたします。にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
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