図書館で借りて読んだ。村上龍の長編小説の前半部分である。本当は「愛と幻想のファシズム」を読みたかったのだが、借り出し中であったため「半島を出よ」を読むことにした。もう一つ言っておくと、もともとは大江健三郎の「同時代ゲーム」を読む予定だったのだが、気分的にもう少し軽めの小説が読みたくなって村上龍にしたという背景がある。
北朝鮮が国外に進出するという破天荒な設定だがどことなくリアルに感じられるようになっている。この本は書かれた時点での近未来小説であるが、現在から観るともうすでに過去となっていてリアルタイムで読めなかったのが残念だ。この小説内では日本は破綻した国家になっており完全に北朝鮮になめられてしまっている。頼みの米軍は干渉してきてくれない。自衛隊はおろか警察もほとんど効果的な対応が出来ない。日本が持つ無責任な体質は、たとえ国家が破綻していなくても、東日本大震災時の原発事故への対処をみていればさもありなんといった感じがした。大きな犠牲を防ぐためにより小さな犠牲を払うということを、誰かが責任を持って実行することが出来ないばかりに事が大きくなってしまい、最悪の結果を招くことになってしまう。勇気を持った決断が必要なのは、きっと現実の、現在の日本でも求められているはずで、コロナやオリンピックを政権が上手く切り抜けられるかどうかと言うところで、その結果を見ることができるはずだ。
ゴールデンウィークに入ったが何もすることがない。唯一の予定は月に1回のつくばへの通院である。これには地道に続けている献血も含まれている。連休の谷間の明日は市役所へマイナンバーカードを受け取りに行く。マイナンバーカードを作る予定はなかったが、数カ所記入するだけでマイナンバーカードの作成を申請できる書類が郵送されてきたので作ることにした。発行後はマイナンバーのポイントをゲットしたい。5,000円相当らしい。少しだけ贅沢な食事にしたいと思う。
昨日から右翼の街宣車が大音量で曲を流しながら近所をゆっくりと走り回っている。おそらく昭和の日にちなんだ行動だと思われるが、明らかに時代錯誤だ。誰が支援し資金を注入しているのか分からないが、もうやめた方が良いと思う。ついでに天皇制もやめてしまえばよい。家に籠もっていると思考が暴走しがちになる。良くない傾向だと思う。仕様がないので猫と戯れて気持ちを落ち着かせたい。午後になるとやることがない生活をどうにかしたい。現実からの逃避。それにしても街宣車がうるさい。どうにかなりませんか?
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