読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

バンドデシネ

天空のビバンドム

天空のビバンドム
ニコラ・ド・クレシー
飛鳥新社
2010-11-12


バンドデシネから一冊紹介します。
タイトルは「天空のビバンドム」となっていますが、正しくは「天空のビバンダム」だと思います。ムッシュビバンダム(ミシュランマン)からタイトルが引用されていると思われるからです。
前ページカラーなのでページ数の割にお値段が少々高いのは仕方ありません。日本語訳されて出版されるのをひたすら待っていたので、発売後即購入しました。20年程前、本屋さんの洋書コーナーでフランス語版を見つけて、前ページカラーのポップな絵柄に惹かれ、フランス語はちんぷんかんぷんなのに買ってしまいました。フランス語の辞書をめくりつつ読もうとしたのですが、語形変化が全く分からずイラスト集のような扱いにしてしまっていました。日本語版が発売されて話の内容が分かると、当然ですが、絵だけ見ているおり面白く、また、色々考えさせられもしました。良い作品だと思います。
作者のニコラ・ド・クレシーさんは、一時期ヤングジャンプで「プロレス狂想曲」という作品を連載していたので、ご存じの方も多いと思います。「天空のビバンドム」「プロレス狂想曲」の他にも「サルヴァトール」や「氷河期」なども日本語版が出ていますので、興味のある方は是非読んで頂きたいと思います。



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闇の国々

闇の国々 (ShoPro Books)
ブノワ・ペータース
小学館集英社プロダクション
2011-12-17


「闇の国々」は1巻から4巻まであります。1冊1冊の値段が高く買うのが躊躇される作品です。しかし、購入して損はなかったと思います。連作短編集のような作りなので1巻から読む必要はありません。新刊よりも中古のほうが値段が上がってしまっているようです。どうしてそんなことが起きるのか不思議です。絶版になった訳ではないと思うのですが。この現象は日本の漫画作品でもたびたび目にします。amazonの不思議の一つです。私がamazonで購入するのは、本か猫の餌や猫砂だけです。他にはamazon Prime Videoで映画やドラマを見る程度です。他にももっともっと様々な商品が売られているのですから、利用しようとは思うのですが、一人暮らしをしていると受け取るのが時々億劫になってしまうのです。
表紙を見て分かるように、幻想的できめ細かいタッチで全ページが埋め尽くされています。いわゆるバンドデシネです。バンドデシネはフランスの漫画ですが、この作者のブノア・ペータースとフランソワ・スクイテンはベルギーの人です。ベルギーではフランス語も公用語なのでしょうか。そういえばアガサ・クリスティーの推理小説に出てくる、エルキュール・ポアロもベルギー人なのにフランス語をしゃべっていたように思います。「ウィ」とか「ムシュー」とかいった感じで。この表紙は「傾いた少女」の一場面です。ただ一枚のイラストとして出てきます。夢についての手紙が添えられています。この絵がストーリーに絡まないあたりが、ブノア・ペータース=フランソワ・スクイテンの作風なのだと思います。



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