バンドデシネから一冊紹介します。
タイトルは「天空のビバンドム」となっていますが、正しくは「天空のビバンダム」だと思います。ムッシュビバンダム(ミシュランマン)からタイトルが引用されていると思われるからです。
前ページカラーなのでページ数の割にお値段が少々高いのは仕方ありません。日本語訳されて出版されるのをひたすら待っていたので、発売後即購入しました。20年程前、本屋さんの洋書コーナーでフランス語版を見つけて、前ページカラーのポップな絵柄に惹かれ、フランス語はちんぷんかんぷんなのに買ってしまいました。フランス語の辞書をめくりつつ読もうとしたのですが、語形変化が全く分からずイラスト集のような扱いにしてしまっていました。日本語版が発売されて話の内容が分かると、当然ですが、絵だけ見ているおり面白く、また、色々考えさせられもしました。良い作品だと思います。
作者のニコラ・ド・クレシーさんは、一時期ヤングジャンプで「プロレス狂想曲」という作品を連載していたので、ご存じの方も多いと思います。「天空のビバンドム」「プロレス狂想曲」の他にも「サルヴァトール」や「氷河期」なども日本語版が出ていますので、興味のある方は是非読んで頂きたいと思います。
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