読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

吉田秋生

BANANA FISH 6巻

BANANA FISH (6) (小学館文庫)
吉田 秋生
小学館
1997-02-15

茨城県つくば市にある献血ルームに置いてあるのを読んだ。吉田秋生の長編コミックスだ。読むのは今回が2回目だが、内容を忘れてしまっている部分がかなりあって新鮮な気持ちで読むことができている。前回は単行本を読んだが、今回は献血ルームに文庫版しかなかったので文庫版を読んでいる。5月末に400mlの全献血をしたついでの読書だった。4巻から6巻まで3冊を一気に読んだ。今回の読書でバナナフィッシュとは何なのかが明らかになった。文庫版は12巻まであるのでまだ話は中盤である。謎が解明されるのが少しはやいのではないか、後半部分のストーリー展開はどうなるのか、前回読んだ部分を忘れているので今後の読書の楽しみがつきない。物忘れがひどくなってきているのが幸いしているといえる。物忘れも悪いことばかりではないということだろうか。
献血に行くとき、普段は成分献血をしているが、新型コロナウイルス感染症が蔓延しているため全献血が不足気味であるらしく、「全献血で献血していただけないか」と要請されたので、今回は全献血を行うことにした。全献血は献血と献血の間に2か月ほどの期間を取らねばならないので、次回の献血は7月末頃になると思う。その頃にはコロナも下火になって献血量が充分に確保できるようになっているのではないだろうか。そうであればまた成分献血でエントリーしたい。献血という行為自体については全献血でも成分献血でもどちらでもかまわない。しかし、私は月に1回つくば市にある心療内科に通院しており、献血をしなければ往復4時間と3,300円をかけてたった10分の診察のためにつくばまで行くことになり大変非効率なことになってしまう。通院は4週間ごとに土曜日に行っている。私は基本的に土曜日は暇を持て余しているので片道4時間かかるのは我慢できる。ただ運賃が3,000円以上かかるのはなんとなく辛い。吝嗇なのだろうか。
抜本的解決策というほど大げさではない簡単な解決策がある。転院すればよいと言うことだ。家の近所にも心療内科はあるのだから。都心の心療内科でもかまわないはずだ。都心でも通院にかかる時間は片道1時間以内だろうし交通費は200円から300円くらいで済むだろう。吝嗇気味なメンタリティを持つ私としては交通費が安くなるのはとても魅力的だ。健康保険と自立支援制度のおかげで病院でかかるお金は500円、薬局で払うお金が1,200円程度なのだから、交通費が3,000円以上かかる現状は異常だと言える。それは良く分かっている。それでも今の病院に通い続けるのは、担当している医者が私のことを良く理解しているからだ。もし転院することになり新しい医者にかかるとなると発病するまでの経緯から現状に至る様々な出来事をもう1度始めから説明しなくてはならない。できればそれは避けたい、ごめん被りたいところだ。今は病状は安定しているから、それほど切実に担当医との関係は重要ではないかもしれないが、問題は精神のバランスが崩れたときにどう対処できるかだ。これは難しい問題で、どこが問題かというと、精神のバランスが崩れたときにつくばまで片道2時間かけて行けるのか、近所の心療内科に通院した方が緊急時にかかりやすいのではないかということだ。かかりつけの医者は近所の方が良いに決まっている。しかし、私のこれまでの経験から言うと問題は物理的な距離ではない。精神的な距離なのだ。風邪をひいたときと違って心のバランスがおかしくなったときは、まず家から外に出ることができなくなる。ドアを開けることすらできなくなる。もし玄関から外に出られればあとは歩いて10分だろうが電車で2時間だろうが変わらないのだ。自分のなかでそう結論づけて近所の病院に転院するのを棚上げにしている。
最近心のバランスがおかしくなることが明らかに減った。仕事上のストレスが減ったからかもしれないし、私が歳をとって心が鈍くなってきているのかもしれない。原因はわからない。今はプラスでもマイナスでもない平衡状態にあると思う。これが一時的な物なのか永続的なものなのか考えてみてもわからない。ただ心がウキウキするようなことはもう一生無いような気はしている。危険領域まで心が落ち込むことも無ければいいがこれは何とも言えない。あと残り30年程の人生を山も谷もなくのっぺりと過ごすことになるのだろうか・・・

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BANANA FISH 3巻

BANANA FISH (3) (小学館文庫)
吉田 秋生
小学館
1997-01-17



つくばの献血ルームで読んだ。吉田秋生の長編コミックの文庫版だ。読むのは15年ぶりくらいで2回目になる。前回に読んだのは単行本版だった記憶がある。バナナのような黄色い表紙が印象的だった。変わって文庫版の表紙は黒い。吉田秋生のダークな側面を表しているのだろうか。吉田秋生の最近の作品では「海街diary」や「詩歌川百景」のような現代日本の地方を舞台とした恋愛模様や少年少女の成長を描いたものが続いている。そこでは人間の死も描かれてはいるが、それはある意味自然なもので決して殺したり殺されたりするものではない。しかし、この「BANANA FISH」ではバンバン人が殺されていく。ハードなアクションコミックスだ。吉田秋生このようなダークな作品も結構たくさん描いてきた。「BANANA FISH」はその代表的な作品である。単行本で19冊分、文庫版でも12冊分の大作だ。連載期間は9年間にわたっている。献血ルームに行った際に1〜2冊/回のペースで読んでいる。献血ルームに行くのは月に1回のペースなので、残り9冊を読むのにあと半年ほどかかることになる。これまで献血ルームで読んできたコミックスの中にはひと月の間にこれまでに読んだ内容がすっかり記憶から消えてしまう作品も少なくなかったが、「BANANA FISH」はそうではない。前回まで読んだ内容がきれいに頭の中に保存されていて、続きを読むのが待ち遠しい感じがする。次の4巻を読むのは今月末の予定だ。 私は献血ルームでコーヒーを飲みながら漫画を読むひとときを大切にしている。良い時間が過ごせていると思えるからだ。私が社会に貢献できていることは非常に少ない。人並みより控えめに働いて税金や年金を納めて社会の底辺を支えていることがひとつ。アニマルシェルターに保護された猫をもらってきて育てているのがひとつ。月に1回献血をすることがひとつ。それくらいだ。税金は納めたくて納めている訳ではない。私も一応はサラリーマンなので税金は強制的に天引き徴収されており自主性は薄い。年金もまたしかりだ。ただし、年金は将来的に生活力が衰えてきた際に生活の支えになる可能性があるので、心の片隅では密かに頼りにしている面がある。また、猫を飼うことは私の最大の贅沢でもあり最大の喜びでもあるので、社会貢献しているとは普段は考えていない。負担感は全くない。一方で献血は間違いなく身体に負担がかかるし、献血の針は太いので痛みも強いし、採血の速度は昔よりも速くなっているがそれでも時間を取られる。それでも、献血には、自主的に、身体をはって、見かえりを求めずに参加している。真に唯一の私のボランティア活動だと言える。これまでにおよそ90回献血に参加してきた。何歳まで献血を続けられるのかは分からないが、遠い目標だと思っていた100回も単なる通過点になる見込みだし、200回オーバーを目指して体力が許すだけ続けたいと思う。

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詩歌川百景 1巻


完結した「海街diary」に続く作品です。単行本が出るのを楽しみにしていました。山間の温泉地を舞台に繊細な人間関係が描かれています。まだ1巻なので世界観を描くことが中心で、込み入ったストーリーは展開されていません。おそらくは作品の主題となって行くであろう恋愛関係もまだはっきりとは提示されていません。いまのところは温泉を愛する人たちの様子が語られているのみです。今後展開が楽しみです。
この頃は仕事が終わると寄り道をせずに会社からまっすぐ家に帰り、まずは風呂に入り、普段着に着替えたらパソコンに向かっています。パソコンを弄りながら夕食を食べています。パソコンで何をしているのかというと、ひたすら懸賞に応募しています。私が愛用しているのは「懸賞生活」というサイトです。懸賞の数は毎日締め切りが来るのが数十から百前後あります。その中から欲しい商品を狙って応募しています。高額のものや珍しいものはなかなか当たりませんがQUOカードやamazonのギフトカードなどは良く当たります。ここ1週間で当たったものではジャスミンティーのペットボトルが1本、ローソンのマチカフェが1つ、麒麟堂の缶チューハイが1本などです。飲み物ばかりですね。とても沢山応募しているので当たったものとそれに掛けた労力とがアンバランスな感じがします。もっと当たらないものでしょうか。まあ懸賞は趣味のようなものなのでチマチマ当たっていれば良しとします。
良しとできないのが株式投資です。私のほぼ全資産を投入しています。目が血走りそうです。だいぶ前から予想していたことですが、本日私が保有している銘柄のIRが出ました。IRの内容は予想通り最悪なものでした。そのため明日はおそらくストップ安含みの取引になるでしょう。こうなると分かっていながら保有株式を売り抜けることができませんでした。私にもう少し勇気があればこんなに貧乏な暮らしをせずにすんでいるはずなのです。耳血が吹き出そうなほど残念ですがしかたありません。明日は最後の資産を投入してナンピン買いをすることにします。ナンピン買いしても更に株価が下落すれば私の資産も圧縮されてしまいます。現在の保有株式数は7000株ほどです。これが明日はストップ安で400円ほど下落すると予想されます。つまり私の資産が約300万円ほど圧縮されるということです。ナンピン買いで3000株ほど購入する余力がありますが、これを投入してしまうと私にはもう後がありません。それでも買います。この銘柄と心中するつもりで保有を続けます。このようにして株音痴の人間は保有株を握りしめて評価額がじわじわ下がっていくのを見つめていることしかできないのです。非常に残念です。私に勇気があれば、私に自分の勝負感を信じる力があれば、こんなことにはならなかったでしょう。残念です。
私の給与の手取りは23万円ほどです。私の1か月の生活費は家賃を含めて15万円程度だと思われます。毎月8万円ほどは貯金にまわされても良いはずです。しかし、私の預金口座には現在2万円程しかありません。株式投資に注ぎ込んでしまっているからです。今大きな病気でもすれば治療費を支払うお金がありません。非常にピンチです。宝くじでも当たってくれると嬉しいのですがもちろん期待薄です。宝くじを買うお金の分だけ貧乏になるだけです。
今年1年を振り返ってみると長期的に株価が低迷した1年でした。来年は株価が上昇する1年になってくれると嬉しいのですが。生活資金まで株に注ぎ込むのは今年までにします。来年は月に8万円ずつ貯金できるようにします。独身で賃貸物件に居住している場合は老後資金として6000万円ほどが必要になるそうです。毎月8万円、ボーナスが年間150万円、これを全部定年退職まで貯金にまわして、退職金をもらった後も再雇用で70歳まで働くとして、保有している株の評価額が変わらないとすると、ざっくりとした数字ですが貯蓄額は6000万円に到達します。保有している株の評価額が変わらないというのが怪しいところですが、この計算が正しいことを信じて、これからは貯金を増やすことに邁進していきたいと思います。短期の目標として来年年末までに貯金を250万円貯めたいと思います。来年はダイエットと貯金の1年になりそうです。



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海街diary 9巻


「詩歌川百景」の1巻が発売されたので、前々作の「ラヴァーズ・キス」と前作の「海街diary」を順番に読み返してみました。「ラヴァーズ・キス」でも「海街diary」でも複雑な人間関係が描かれていましたが「詩歌川百景」ではどうなるのでしょうか。読む前から楽しみです。「海街diary」は浅野すずの成長と四姉妹の恋愛関係が主軸として据えられています。漢字にすべてルビがふられている少女漫画のスタイルで編集されていますが、上質な人間描写をみれば大人向けの作品としても十分成立していることがわかります。「ラヴァーズ・キス」も「海街diary」も鎌倉が舞台でした。次回作「詩歌川百景」は山形の小さな温泉街が舞台です。よりコンパクトになった世界でどのような人間模様が展開されるのでしょうか。楽しみです。
夏に始めたダイエットは秋に入って以降停滞気味です。体重減少は鈍り、気温が下がって身体を動かしやすい季節になったのに運動量も鈍っています。これは会社でも仕事量が多くなりストレスが発生していることが原因です。給与担当であった社員が急に退職してその仕事を私が引き継ぐことになりました。そして年末調整の季節になったため私の仕事としては一番の繁忙期といってよい状態です。人間関係に疲れ、残業に疲れ、家に帰ったら猫たちが部屋を破壊しているのに呆然とさせられ、ストレスは日に日にたまっていきます。ストレス発散にも効果のあったひと駅分を歩く運動も仕事疲れや時間がないこともあって実施できていません。溜まってしまったストレスの逃げ先として食欲を満たすことが真っ先に来ていて、特に甘い物、パウンドケーキの一本食いやジャムを乗せまくったパンケーキなどにあからさまに顕現しています。それでも脂質の摂取はまだ控えられているのでコレステロール値は低下しているのではないかと推測されます。健康な身体を維持するためにも、特に悪玉コレステロールを低減させる必要があります。それを期待して新しくアーモンドミルクの摂取を始めました。無糖品を飲んでいるので味はイマイチです。効果の程もはっきりと分かるものではないでしょう。ですが、何もしないよりはましと思っています。いつまで続けるかは決めていません。当面は来年の健康診断の結果が出るまでが1つの区切りになると思われます。まだまだ先の話なので焦らずじっくりと体質改善を進められたらよいなと思います。



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ラヴァーズ・キス


これで読み返したのは5,6回目ぐらいと思います。良い物は何回読んでも良いですね。作品が発表された1995年頃、私は大学生でしたがその頃はあまりコミックに興味を持っていなかったので、リアルタイムに体験できなかったのは誠に残念なことです。
今年の7月にうけた定期健康診断でメタボ体型であることとコレステロール値がよろしくないことが判明しダイエットを始めて4か月ほどになります。体重は72kg台から64kg台とおよそ8kg程減少しました。当初の目標としていた10kg減まであと少しですが停滞気味です。定期的に通っている献血の際の血液検査結果からコレステロール値は若干の改善が見られています。目標を8割ほど達成した後停滞しその後目標に到達できないことが多い人生でしたので、ここは踏ん張ってなんとか目指す姿に到達したいと思っています。年齢を遡らせることはできませんが、せめて体型くらいは「ラヴァーズ・キス」の登場人物達のようなスマートな物にいたいものです。
しかし、職場でのストレスからか甘くて重たい物を食べたい欲求が沸き上がってきて抑えることができず、昨日の会社帰りに成城石井のプレミアムチーズケーキを買って晩ご飯代わりに1本丸ごと食べてしまいました。そして在宅勤務であった今日は、昼休み時間に図書館に行った帰り道に洋菓子店で焼き菓子を3つ買って食べてしまいました。少しはストレス発散効果があったとは思います。でも、食べてはいけない物を食べてしまった罪悪感とダイエットの努力が水の泡になってしまうのではないかという怖れがひしひしと押し寄せてきます。まあ、食べたものがそっくりそのまま身体の中に蓄えられる訳ではないので、身体的な影響は小さな物であろうと思われますが・・・。
これまでのダイエットは食事制限のみでした。入ってくるエネルギーを制限して消費するエネルギーはそのままを維持することで体重を減らしてきました。それが停滞しているためダイエットの第2段階として消費するエネルギーを増やす方向性に10月中旬頃から舵を切り始めています。まず手始めとして通勤時に電車をひと駅分歩く事にしました。気温が下がって清々しい空気の中を歩くことが楽しそうでもあったので実施する運びとなりました。毎日歩くことがベストですが天気の具合や時間的制約があるため必ず実行するとは決めていません。歩ける時に歩いて消費カロリーを稼ごうと画策しています。
また、今後の施策としては緩んだ体型の引き締めと消費エネルギーの増大を目標として筋トレを取り入れる予定です。10kg減という単純な体重の減少フェーズの次を引き継ぐ指標は体脂肪率と観ています。家にある体組成計を運用して新たな指標を設定したいと考えています。またコレステロール値を下げる方法についても考える必要があります。現在はコレステロール値を下げる効果があるとネットで見かけたブロッコリーの積極的摂取以外にコレステロール値対策は行っていません。サプリメントなどの服用も検討して良いかもしれません。来年の定期健康診断までにメタボ脱却、コレステロール値の正常化を実現したいものです。



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海街diary



恵まれない環境にあった一人の少女が、半分しか血の繋がらない姉達と暮らし、成長していく様を描いています。ストーリーの運びが本当に上手いなぁと思いました。映画化されたようですが、私は残念ながら見ていません。



綾瀬はるかと長澤まさみが出ていたんですね。見に行けば良かった。
海街diaryは、ラヴァーズ・キスと話がリンクしていて、共通する登場人物の違う側面が見れたりして面白いです。



連載誌の月刊フラワーズでは、吉田秋生の次の連載が始まっているようなので、単行本が出たらさっそく読んでみたいと思っています。



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