読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

妖怪ハンター

妖怪ハンター 天の巻


相変わらずこのシリーズ独特の帯の煽り文句がすごいです。「天より注ぐ光の言種は」「魂に巣喰う禍々しき歌は」「天啓か?迷妄か?」「奇想の稲妻に撃たれよ!!」テンションが異様に高いです。でも、言い過ぎてはいないと思います。そう思わせる何かが諸星大二郎さんの作品には漂っているからです。
生命の木をめぐる連作短編集である「花咲爺論序説」「幻の木」「川上より来たりて」「天孫降臨 第一章〜第三章」を筆頭に、「黄泉からの声」、「天神さま」が収録されています。
一話完結のお話も面白いのですが、数話にわたって続く長い話しの方が好きです。度肝を抜かれるストーリー展開と、手塚治虫が真似することができないと評した独特な画風が織りなす物語が好きなのです。話しが長い方がジェットコースターのような展開になるので、読んでいて引き込まれます。しかし、一方で「西遊妖猿伝」はいまいち嵌りませんでした。何でも良いという訳でもないんですね。



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妖怪ハンター 水の巻


「妖怪ハンター 水の巻」です。
カバー裏面の紹介文がやはり良いです。「底なしの冥き淵より、濃霧をまといて、古の邪念と妄執が、おぞましき姿で蘇る。」この短編集には7作が載せられており、うち4作には稗田礼二郎が出てきません。少しパワーダウンしていますね。収録されている7作のうちでは、「淵の女」が好きです。カッパが出てくるお話です。カッパに尻子玉を抜かれると、笑いながら死ぬそうなのですが、その表現方法がストレートで良いのです。読んでいて思わず笑いました。
古い妖怪ハンターシリーズは、一話完結の形で書かれているので、夜寝る前に読むのに適しています。眠くなったところでいつでも本を閉じられるからです。私は睡眠障害に悩まされているので、夜は睡眠導入剤を飲んで寝ています。薬が効いてくると急激に眠くなります。ベットに入ってから眠気を催すまでの時間に、ちょうど良い本があるととても助かります。



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妖怪ハンター 地の巻


諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズから、地の底から這い上がってくるような何者かを描いた話を集めた短編集です。このカバーの裏の紹介文がとても好きです。
「ぬばたまの闇の底どよもす呻き声。」
「冥き世界にうごめく異形の者ども・・・。」
いいですね。
この「妖怪ハンター 地の巻」には、私が約30年前に新宿の漫画喫茶で読んで、衝撃を受け、以後精神に異常を来す遠因になった傑作「生命の木」が収録されています。善次が叫ぶ「私と一緒に天国へ行こう」という意味の台詞を読んで、静かな漫画喫茶の店内に響くほど笑ってしまいました。衝撃でした。それからといもの、当時はまだアマゾンがなかったので、古書店をまわって諸星大二郎作品を買いあさり、収集するようになりました。しかし、会社に就職するにあったって引っ越す際に、泣く泣くコレクションを処分したのです。そういうことがあって、この文庫シリーズが発売されていることを知った時は嬉しかったものです。妖怪ハンターのプロローグも読めてお得な一冊だと思います。



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