読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

完結

ハピネス



この漫画のタイトルが「ハピネス」であることがどうしても分かりません。どこにも幸福など出てこないからです。少し期待を裏切られました。でも、お話の内容は面白く、連載を雑誌で追いかけながら読んでしまった作品です。単行本10巻は、押見修造さんの作品のなかでは、一番の長編だったのではなかったでしょうか。
押見修造さんは美少女を書く練習を欠かしたことがないそうですが、段々と美少女が美しくなってきているなと思います。この表紙のノラのことです。下に来ている服はパーカーだったのですね。今まで気がつきませんでした。白いパーカーが血で染まっているということも、この表紙で初めて知りました。
押見修造さんの作品は設定の振れ幅が大きく、新しいアイデアをどんどん取り入れているところが良いと思います。私が初めて読んだ押見修造さんの作品は、「ユウタイノヴァ」です。その次が「漂流ネットカフェ」で、次が「悪の華」、次が「僕は麻里のなか」という順番になります。どれもインパクトが強く、個性的な作品群です。
「ハピネス」が完結した今、連載されているのは「血の轍」のみです。連載2本はきついのかも知れません。ですが、新しい作品を是非連載開始して欲しいです。次はどのような設定で驚かせてくれるのか楽しみです。



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リンボザキング



知り合いに薦められて読みました。
人の夢の中に潜り込んで「眠り病」という致死性の病気を治療する話です。ジャンルで言うとSFということになるのでしょうか。ファンタジーではないと思います。「眠り病」という病気の背後に隠された陰謀を暴いたときこの話は完結します。完結しました。
人間が夢をみる仕組みや脳の働きそのものは徐々に徐々に解明されてきています。科学というものは時にいきなり進歩します。これまで分からなかった物事の仕組みについて、天才が現れて解明したり、多くの人々が関わる実験が成功して分かるようになったりします。アインシュタインが現れて理論物理学の世界が大きく前進したような例があります。そう言う科学的な大きな飛躍があると、後々になってノーベル賞が授与されます。この「リンボザキング」の世界の中では、脳の仕組みや夢を見る機構について、飛躍的な展開があったのでしょう。現実世界でもそのような飛躍はすぐそこまで来ているのかも知れません。
私が過去に見た夢の中で最も奇天烈なのは、自分がフンコロガシになってしまうというものです。動物の糞を自分の体より大きな団子状にまとめ、一生懸命転がしていたところ、他のフンコロガシに私の糞団子を奪われてしまい、布団の上で絶叫している状態で目が覚めました。酷い夢でした。



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ドロヘドロ



表紙のイラストとタイトルに惹かれて読み始めたのは、もう20年くらい前になるんじゃないでしょうか。こんなに長く続くとは思っていませんでした。でも、ようやく終わりました。18巻くらいまで単行本が出るたびに買っていたのですが、引越を期に持っていた単行本を全て売り払ってしまいました。それ以後は、ネットカフェで新しいのが出るたびに読んでいました。
カイマンのキャラクターというか造形が好きで、彼の頭が人間に戻ったまま終わるのではないかと危惧していましたが、それが避けられて良かったです。
私は完結された作品はまとめて始めから通読するようにしています。しかし、本作はそうしませんでした。途中から作品への興味が薄れてしまったのが原因です。やはり気に入った作品は、ネットカフェで読むのではなく、単行本を買いそろえて家で読むのが良いようです。



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