読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

小説

どこにでもある場所とどこにもいないわたし


今回は約2ヶ月ぶりの更新になる。気持ちが鬱々してどうにもならなかったから。現在は会社を1か月ほど欠勤している状態だ。来年4月までに復帰できなければ休職発令が出されるはずだ。それまでには復帰したい。復帰できなければ2年間病気休職後“解雇”となるはずだ。
「どこにでもある場所とどこにもいないわたし」は村上龍の短編集だ。図書館で借りて読んだ。読んでから2〜3か月経っている。私の頭脳は向精神薬の過剰摂取でとろけてしまっているので内容を全く記憶していない。ぼんやりとした感触なら残っている。割と肯定的な読後感だったと思う。自信はない。
現在は図書館にある村上龍の作品はほとんど全て読み終えていて東野圭吾を経て森博嗣を読んでいる。ブログにアップ出来ていない作品は60冊を超えていて在庫処分に相当なエネルギーが必要になってきている。全てアップするまでどれくらい時間がかかるかまるで見当がつかない。あきらめず地道に書き続けられれば良いと思っている。
ずっと会社を休んでいるので読書のペースが速く図書館には足繁く通っている。私のように平日も仕事をしていない人が意外に沢山いることに驚かされる。もっと高年齢の定年退職後の人が多いであろうと考えていたのでギャップを感じる。若い人たちはみんな私と同じようにメンヘラさんなのだろうか。それとも働かなくても生活できる人々なのか。不労所得があるのだとすれば羨ましい。働かずに生活するのは私の夢だ。若い頃からずっと夢みている。でも叶うことはなかった。そうこうするうちに段々歳を重ねてきて定年退職が近づいてきている。定年後も年金を受け取れるようになるには数年待たなくてはならない。それでも徐々に年金生活が視野に入ってきている。人生終わりかけだ。何もなかった人生だった。ただ猫と戯れるだけの日々が続いている。記事を書いているいまも膝の上には猫がいる。暖かさを感じる。深く考えると精神状態が危うくなるので今後のことはあまり考えない方がよいだろう。これくらいにしておく。

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ダンス・ダンス・ダンス 上


村上春樹の6作目の長編小説です。図書館で借りて読みました。昔一度読んだことがあったのですが内容をほとんど忘れているのでとても新鮮に読めました。この「ダンス・ダンス・ダンス」は「羊をめぐる冒険」の続編です。昔読んだ時はそれを知らず「ダンス・ダンス・ダンス」を「羊をめぐる冒険」より先に読んでしまい内容が上手く理解できずそのため記憶にも残っていないようです。覚えていたのはいるかホテルが出てくるということぐらいでした。きれいさっぱり忘れているといって差し支えない状況です。自分の記憶力があまりに低いことに驚いてしまいます。年末年始の休み中に「ダンス・ダンス・ダンス」上下巻を読み終わる予定なのですが、少し予定より読むペースが遅いです。ですが本の借り出し期限は1月8日までなのでそれまでにはなんとか読み終わっていると思います。「ダンス・ダンス・ダンス」を図書館に返却して、次は村上春樹の短編集を何か1冊と「ねじまき鳥クロニクル」の第1巻泥棒かささぎ編を借りる予定です。誰かが借りていないことを前提にしています。
「ダンス・ダンス・ダンス」の中で主人公の中学校の同級生である俳優が登場します。それを読んでいて小学校、中学校、高校と同級生であった人の事を思い出していました。彼は肉体的には男性でしたが精神は女性でした。彼というより彼女というべきかもしれません。彼/彼女は話をしていても絶対に一人称を使いませんでした。一人称を使っていないことを全く感じさせないように会話していて不自然なところはありませんでした。30年以上前いじめに対する周囲の意識が今ほど敏感でなかった当時、当たり前のように彼/彼女はいじめられていました。特にかわいそうだったのは水泳の授業の時です。彼/彼女をいじめている連中が隠れてこっそり着替えている彼/彼女から身体にまいていたタオルや水着をはぎ取ってさらし者にしていました。もしかしたらいじめているという意識はなかったかもしれません。単にふざけているだけ、冗談の延長線といった感じで。彼/彼女がその時怒っていたのか泣いていたのか覚えていません。ただそれを見ていた当時の私の心には強い印象が残されました。今でもそれは続いています。
高校を卒業後、彼/彼女は東京で演劇の専門学校に進学したと記憶しています。20歳くらいの時にNHKの舞台中継で役名も台詞もある役を演じている彼/彼女を一度だけ見ました。南総里見八犬伝の犬士の1人でした。八犬伝に詳しくないので詳細は不明ですが少年の役だったと思います。彼/彼女はまだ男性として生きていることを知りその心中を考えてみた記憶があります。彼/彼女は今幸せなのかということについて。しかしその後彼/彼女の消息は絶えてしまいます。今日に至るまでテレビなどでその姿を見ることはありません。私は大学進学後地元とは縁を絶ってしまったので周囲から彼/彼女のその後を聞くこともありません。彼/彼女は今どの様な人生を送っているのでしょうか。女性になったのか男性のままか。女性として男性が好きなのか男性として女性が好きなのか女性として女性が好きなのか男性として男性が好きなのか。知りたい気持ちもありますがもう昔のことです。知らずに終わるのが良いでしょう。
今年のブログの更新はこれが最後です。ブログを始めておよそ1年が経ったということになります。何事にもすぐに飽きてしまう自分にしては長続きしていると思います。
本年中は大変お世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。



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羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険 (講談社文庫)
村上春樹
講談社
2016-07-01

図書館で借りてきて読みました。「羊をめぐる冒険」を読むのは約30年ぶりです。「羊をめぐる冒険」は村上春樹の3作目の長編小説です。発表当時はどの様な評価だったのかは分かりませんがデビュー作の「風の歌を聴け」や2作目の「1973年のピンボール」よりも内容がしかっり固まっていて面白いと思います。主人公の「僕」が権力や自分の気に入らない物事に対してハードボイルドな受け答えをするのが好きです。今から40年ほど前の作品ですが古びていません。以前に読んだ記憶がかなりしっかりと残っていたので話の展開は知っていました。ですのでストーリーを追いかけるのではなく作者の描写力や比喩、言い回しに興味を絞って読んでみました。結果、とても充実した読書になりました。村上春樹の読み返しは今後も継続していこうと思います。今年の年末年始はどこにも出掛けられないので家でひたすら村上春樹を読むことにします。他には藤本タツキの「チェンソーマン」を途中までしか読めていないので続きを読みたいところです。
私のほぼ全資産を投入していた株式銘柄は予想通り急落しました。しかし、その落ち幅は私の予想より小さく精神的な衝撃はあまり受けずにすみました。株価はこの後もジリジリと下落する傾向が続くと思います。しかしどこで切り返すか分からないのでストップ安で株価が値幅制限の限界まで落ちている状態で、冬のボーナス全額と残された貯蓄のうち家賃とカードの支払いに必要な金額を除いた全てを注ぎ込んでナンピン買いを実行しました。平均取得単価が数百円下がりました。保有株式は当初の計画通り10000株を達成しています。後は株価が反転するのを辛抱強く待ちます。来年度中に株主が狂喜乱舞するようなIRを発表して欲しいものです。株式を短期で売買する方法から長期で保有する方向へ舵を切って最初の内は株価の上下に一喜一憂していましたが最近は株価の多少の変動では気持ちが動かされることがなくなりました。これが良いことなのか悪いことなのかは分かりません。分からない状態で株価が数倍に膨れあがることを夢みて放置しています。これが私のか弱い精神衛生に最終的な破壊を及ぼす結果にならずハッピーエンドを迎えさせてくれればよいのですが。可能性は低いでしょう。
私はアルコールに弱く基本的にお酒は飲みません。会社の忘年会や歓送迎会でほどほどに飲むくらいです。ですが先週末に懸賞でレモンサワーが1缶当たってしまいました。レモンサワーが飲みたかったわけではなく応募方法が簡単だったからついつい応募したのです。折角当たったのだから当選品を受け取って飲むことにしました。オオゼキでおつまみ用に冷凍食品の鶏の唐揚げを購入してそのまま帰れば良かったのですがふとお酒売り場に足を運んだのが間違いのもとでした。店の狭さの割には広いお酒売り場で特にワインの品揃えが豊富でした。甘めのワインなら美味しく飲めるだろうと思ってドイツワインを購入してしまったのです。1本で約1000円でした。残業で帰りが遅くなって疲れていたため判断を誤ったのかもしれません。翌日の夕方、鶏の唐揚げをレンジにかけてブロッコリーとレタスのサラダを作ってレモンサワーを飲み始めました。冷凍食品の鶏の唐揚げが予想よりも美味しかったためかあっと言う間にレモンサワーを飲み干してそれで満足すれば良かったのですが歯止めが効かなくなっていて冷蔵庫からワインを出してコルクを抜いてしまいました。結局ボトル半分ほどを飲んでしまいました。私のアルコール処理能力の上限いっぱいいっぱいの量です。それをかなり速いペースで飲んでしまいました。もう訳が分からなくなりベットの中に倒れ込んだのが7時頃だったと記憶しています。次に気がついた時には12時前になっていました。アルコールで眠気が吹き飛ばされて全く眠たくなくこれでは朝まで眠れないなと感じたので睡眠導入剤を増し増しで飲みました。また頭が痛かったので精神安定剤を痛み止め代わりに飲みました。アルコールと向精神薬の組み合わせは大変危険なことです。私は朝までまんじりともせずお酒に飲まれてしまうということの反省をするべきだったと思います。精神的に未熟であるといわざるを得ません。
まだ冷蔵庫にはワインがボトル半分残っています。これをどう処理するのかが問題です。クリスマスは平日なので翌日に会社に出社しなくてはなりませんので飲むことはできません。となれば飲むのは年末年始の休み中です。お正月は日本酒を少し飲もうと思っています。ですのでワインは年末に片付けることにします。次は時間を掛けてゆっくりと飲み、飲み過ぎを防ぎたいと思います。



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我らが隣人の犯罪

我らが隣人の犯罪 (文春文庫)
宮部 みゆき
文藝春秋
1993-01-09

図書館で借りて読みました。「我らが隣人の犯罪」は宮部みゆきのデビュー作です。最近書かれた作品に比べるとまだまだ文章ができあがっていない感じがしました。短編だからかもしれません。それでも新人賞を与えた選者は見る目が確かだったということでしょうか。ここ数ヶ月にわたって宮部みゆきの作品を読んできましたが、この「我らが隣人の犯罪」で一区切りをつけて他の著者の作品を読んでいく予定です。とりあえず次に読むのは村上春樹にしました。「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」は既にこのブログに載せたので、今は「羊をめぐる冒険」を読んでいます。読み終わり次第またブログに載せます。村上春樹が終わったら次は村上龍あたりが良いかもしれませんね。
私は会社の人事部で働いています。中堅どころの食品メーカーです。従業員数は1,200〜1,300人程度で、その気になれば全社員の名前を覚えることもできそうですが、私の記憶力では半分覚えるのもやっとです。いや3分の1かもしれません。4分の1かな。まあ、社員の名前を覚えなくても人事部員としてやっていけてるので問題はありません。これまでは基本的には雑務をこなしてきましたが、10月に給与担当者が1人急に退職してしまったので、私が新しい給与担当者になることになりました。私は数字に弱く、また記憶力もないので給与担当が務まるのか不安でいっぱいです。しばらくはまわりに迷惑を掛けながらの仕事になりそうです。やめてしまった前任者がとてもストレスフルな様子だったので、「追い詰められて仕事をしていてかわいそうに」と他人事として見ていましたが、まさか自分に火の粉が降りかかってくるとは思っていませんでした。私はストレスに弱く、ストレスが貯まるとすぐに会社を休んでしまいます。給与担当として仕事を覚え楽に作業を進められるようになるのが先かストレスで会社を休む(サボる)ようになるのが先か、それが問題です。以前ハードな仕事をしていた頃は常に精神安定剤を飲みながら業務をこなしていました。またそのような状況になるのは避けたいので適度にサボりつつ仕事を進めていきたいと思います。私は元々残業をしないスタイルで仕事をしてきました。しかし、給与担当者ともなるとどうしても残業をしなければ仕事が終わりません。それでは辛いので、まずは与えられた仕事をコンパクト化して通常業務時間内に終わらせるのが第一段階でしょうか。なるべく面倒な仕事をしたくありません。面倒な部分はできれば他の人がやってくれないかと期待していますが実状は面倒な仕事を人から押しつけられています。どうにかしたいです。早く家に帰って猫と戯れる時間をたっぷりと取らなければ私は精神的に潰れてしまうでしょう。私が飼っている2匹の猫のうち若い方のテラは眼に障害があるため1日2回朝と夕方に目薬を投与する必要があります。仕事が忙しくなってから朝の目薬投与をサボっています。夕方の投与も忘れがちです。今のところ眼に異常は起きていないようなのですが目薬を忘れるほど忙しく仕事をするのは今年中までにしたいと考えています。来年の目標はとりあえず「猫の目薬を忘れない程度に仕事をする」ということでしょうか。
我が家の猫たちを連れて行っている動物病院の獣医師は歯科が専門であるらしく、いつも診察後に歯磨きの指導をされます。猫が虫歯になるとは効いたことがありませんが歯周病にはなるようなので獣医師の指導のもと歯磨きをしてみることにしました。動物病院で売っていた猫用の歯ブラシと歯磨きペースト(チキンフレーバー)を購入してチャレンジです。しかし、最初は猫が嫌がって歯磨きどころではありませんでした。今でも年上のツブは歯ブラシを受け付けません。仕方がないので年寄りに無理矢理新しい習慣をつけさせるのは無理と判断しました。一方まだまだ幼いテラは歯ブラシを口に入れても嫌がりません。その代わり歯ブラシをかみ砕こうとします。歯ブラシを噛んでくることへの対処法としては、猫の口を閉じたままで歯磨きを行うという方法があります。猫の歯石は歯の外側に着くのがほとんどらしく歯の内側を磨く必要はないようです。手で顎を掴んで口を開かなくして唇の間に歯ブラシを押し込むようにして磨くと上手く行きます。歯磨きは1日2回朝と夕方に行うのが良いようですが朝は余裕がなくできていません。目薬と同じで夕方のみの実施となっています。それでもやらないよりはましのはずです。獣医さんの話によると20歳になっても全ての歯が残っている例もあるそうです。猫が20歳まで生きるかどうか疑問なところですが健康的に長生きして欲しいので地道に歯磨きをしてやろうと思います。



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世界の終わりとハードボイルドワンダーランド


12月に入って初めてブログを更新します。最近仕事が忙しくなり、また休みの日に知人にあったり往復4時間かけて病院に通院したりしていて時間がとれなかったのが原因です。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は20代の頃に一度読んだのですがストーリーを途中から忘れており結末がどういうものだったのかを再確認したくなったため近所の図書館で借りて再度読むことにしました。「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」という一見全く違う話が平行して展開し最後にそれらが絡み合うという筋書きになっています。途中までは記憶に残っている通りでしたが約半分読み進んだ辺りから記憶がなくなっており新鮮に読み返すことができました。読み返してみて良かったです。村上春樹の小説はほぼ全部読んでいるのですがきっと内容を忘れているものもが他にもまだあるに違いなく順番に読み返していくもの良いかもしれません。
このブログではここの所ずっと宮部みゆきの小説の読書感想を載せてきました。宮部みゆきの小説(時代小説を除く)はほとんど読んでしまっており、あとは杉村三郎シリーズの最新刊「昨日がなければ明日もない」を残すのみとなりました。「昨日がなければ明日もない」は図書館で予約していたのですが順番待ちが100人以上もあり秋頃から3か月以上待たされました。それが今週ようやく順番が回ってきて入手しました。年内は無理だと思っていたので嬉しい誤算です。この「昨日がなければ明日もない」を最後に宮部みゆきからは離れて今度は村上春樹に取りかかることにします。全てを読むつもりはありません。一度は読んだことのある作品ばかりだからです。長編を中心に内容を忘れているものを順番に読んでいこうと思います。期間は3か月程度を予定しています。
12月に入って仕事もプライベートも忙しくなってきています。その中でも最も大きな比重を占めているのが株式投資問題です。時間はとられないのですが精神的な重みは一番とられています。1つの株式銘柄にほぼ全財産を投入しているからです。その銘柄が高騰するか暴落するかの瀬戸際にあるからです。私は12月に暴落すると予想しながらも買い占めた株を売り払うことができず握りしめています。この矛盾した状況が私から精神的時間を奪っています。暴落した際に押し目買いするために支給されたばかりの冬のボーナスを投入する準備をすすめています。貯金がほぼ0になりました。こんなに極端ではほどなく破滅するのではないかと不安になります。と同時にこの難局を乗り切って資産を倍増させる夢を見たりもします。その結果が今週中にも出ると予想していましたが結果は出ませんでした。来週以降に持ち越しです。肩透かしを喰いました。もしかすると年内に結果が出ないことも考えられる事態になりました。最終期限はその銘柄企業の期末である1月末までです。株価がいつ下落するか分からない状態であと2か月待たされるかもしれません。精神によろしくありません。できれば早めに結果が出て欲しいと思います。良くも悪くも年内に結果が出てスッキリした気分で年末年始を過ごしたいものです。



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小説 秒速5センチメートル

小説 秒速5センチメートル (角川文庫)
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-25


映画を観てその後ノベライズ版を読んだのは、子供の頃「エイリアン2」のノベライズ版を読んで以来です。小説版だけでは飽きたらずコミカライズ作品まで読んでしまいました。それほど「秒速5センチメートル」は心に刺さりました。天門さんの曲(RADWIMPSも良いのですが、天門さんまた新海作品に戻ってこないのかなあ)。桜の描写。奄美の自然。主人公の妄想の中に出てくる異世界のような風景。山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」の使い方。ラストシーンの余韻。そう言ったものを頭の中で反芻しながら小説版を読みました。映画ではちらりとしか映らなかった、二人が交わそうとした手紙の内容などが描かれていて、作品世界が深まったような気がしました。
新海誠さんは映像を美しくまた迫力あるものとして作る才能と、観るものを引き込むストーリー作りの両方の才能を持っている人だと思います。更にそれを小説化する才能まで持っていて、持っている人は持っているんだなあと思わされます。新海誠さんの映画のノベライズ化はこの作品から始まっていて、「天気の子」まで続いています。残念ながら私は「秒速5センチメートル」しか読んでません。時間があれば「言の葉の庭」や「天気の子」なども読んでみたいと思います。一方で「君の名は。」は小説版は読まなくてもいいかなと考えています。私の場合、映画を見終わった後の余韻が、小説版を読みたくなる原動力のようです。



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