読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

新潮文庫

カラマーゾフの兄弟 下巻

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)
ドストエフスキー
新潮社
1978-07-20

ゴールデンウィークの時に外出自粛で時間を持て余してしまう事への対策として「カラマーゾフの兄弟」を買いそろえました。8月中旬に読み終わったと言うことは約3ヶ月半かけて読んだことになります。帯の文章では、金原ひとみさんが読了に4か月かかったことが書いてありましたから、この本を読み切るのに標準的な時間で読み切れたのかもしれません。金原ひとみさんも書いているように上巻より中下巻のほうが面白く読書速度は加速しました。しかし、平日は仕事に追われるサラリーマンであるので金原さんのように中下巻を三日というわけには行きませんでした。次はまた宮部みゆきさんの作品に戻りたいと思います。
トトが死んで一週間が経ちました。火葬した骨を入れた骨壺の置き場所が無く今はベッドの枕元に置いています。夜寝る時に一声かける習慣が付きました。愛猫を失った悲しみは薄まったりしませんが日々の生活は淡々と進みます。会社内で私が無類の猫好きであることは周知の事実ですが、トトが死んだことは誰にも言っていないので、大切にしていた飼い猫を失ってしまったことを社内の人は誰も気付いていないでしょう。今はそれで良いと思います。
ツブは一匹で留守番するのが寂しいのか私が外出から帰るとぴったりとくっついて離れません。また、私が風呂に入るなどツブの視界から消えるとニャーニャーとうるさく鳴いて私を捜します。これまでは、私に甘えることなどほとんどなかったので、この変化に少々戸惑っています。トトの存在の大きさを一番知っていたのがツブだったのでしょう。今はトトが昼間に寝る時の場所だった玄関の三和土でツブが寝ています。トトの匂いが残っていて安心するのでしょうか。トトが死んで以来ツブがほとんど餌を食べなくなりました。トトを失ったストレスが原因と思われます。ドライフードに変えて生エサを与えたりしているのですがほとんど食べません。
トトの代わりという訳ではありませんが、もう一匹猫を飼おうかと思っています。ツブにとっても新しい刺激になり一人での留守番が辛くならないようにできないかと考えています。新しいストレスになって更に体調が悪化する危険もありますので慎重に判断しながら進めます。
トトは純血のメインクーンでした。メインクーンはほかの猫種より寿命が短いことは知っていました。ししかし、今回のトトの死は猫伝染性腹膜炎が原因なのでもう少し長生きできていたはずです。ですが、次に飼う猫は少しでも長生きして欲しいので純血種は避け雑種の猫を飼おうと思います。殺処分を逃れた猫や拾われた捨て猫、保護された野良猫などを貰うつもりです。良い縁があるといいのですが。



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カラマーゾフの兄弟 中巻

カラマーゾフの兄弟(中)(新潮文庫)
ドストエフスキー
新潮社
2016-07-29

世界10大小説の一つだそうです。最も面白い小説に挙げている人もたくさんいます。私は正直そこまで面白いとは思いません。ですが、読み進めるほどに少しずつ面白くなってきました。このままの勢いで下巻も読んでいきたいと思います。
8月に入ってようやく梅雨が明けそうです。梅雨の間は気温が低めで過ごしやすかったのが梅雨が明けると気温が一気に上がって猛暑になりそうで今から気が重いです。定期健康診断でメタボを指摘されたので通勤時に駅をひとつ分歩いているのですが、あまり暑くなるようだとしばらくは休止するしかありません。マスクをして汗だくになるのは熱中病の危険があるからです。私は夏の暑さに人一倍弱いのです。一方で、7月は週末にぐずついた天気になることが多く洗濯物を部屋干ししたりしていました。これからはそういうことがなくなるのは良いことだと思います。
新型コロナウイルス感染症の第二波が拡大してきていてまた在宅勤務が始まることになりました。通勤がなくなることと家で猫と触れ合う時間が増えることはありがたいことです。ですが、家に籠もっているのは気が重くストレスになります。家で仕事をするのもあまり歓迎できません。集中できず散漫になるからです。仕事をサボってしまうことは良くないことです。まあ、それほど重要な仕事はやっていないのですが・・・。
コロナ禍がおさまって自由に外出して良いことになってくれないとネットカフェに行けません。私の読書対象は図書館から借りた本とネットカフェで読むマンガがほとんどです。ネットカフェに行くのは自粛中です。また図書館がまた休館になるのも時間の問題ではないでしょうか。そうなると時間を持て余すことになるのは間違いありません。非常に困ったことです。
早くコロナのワクチンが開発されることを祈っています。そうでもしないとこのコロナ禍は収束しないのではないでしょうか。その日が一刻も早く来ますように。


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遠野物語

遠野物語 (新潮文庫)
柳田 国男
新潮社
1973-09

有名な著作物だけあって色々な版が出ています。私はこの新潮文庫版を読みました。岩手県の遠野には1回行ったことがあって、カッパ淵まで足を運んでみました。JRの駅前でレンタサイクルを借りて行ったのですが、結構距離があったような記憶があります。季節は秋口で、カッパ淵に向かう途中には、ビールの原料になるホップの畑がぽつぽつとありました。
本書は約150ページのうち90ページくらいが本文で、残りは解説と吉本隆明による「遠野物語の意味」という文章、年譜、索引です。あっという間に読めてしまうのですが、内容を理解するにはもう少し注釈があれば良いのになあと思います。この「遠野物語」が出版されたのは明治43年のことです。仮名遣いも旧式ですし、言葉そのものも古い言葉が使われています。もし「遠野物語」を読むなら、こういうところが現代人に分かりやすく解説された版を読んだ方が、理解がしやすいかもしれません。



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痴人の愛

痴人の愛 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎
新潮社
1947-11-12

発表された当時は大変にセンセーショナルな内容だったと思います。しかし、冷静に考えると現代でこそセンセーショナルなのではないでしょうか。何しろナオミは15歳です。犯罪ですね。主人公の譲治がナオミの馬になっている絵をよく見ます。当時の男尊女卑の観念からすると考えられないことなのでしょう。ナオミに振り回されっぱなしの譲治は、傍目には可哀想な男です。しかし、本人がそれで幸せに感じるのであれば、それで良いのではないでしょうか。個人主義があたりまえな現代では、そう考えても問題はないと思います。しかし、作品が書かれた当時はどうだったのでしょう。谷崎潤一郎は先見の明を持っていたのでしょう。若く美しい妻に振り回される事の幸せとは、どう言うものだか私にはよく分かりません。感受性に乏しいのでしょうか。一度真剣に考えてみることにします。



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