読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

杉村三郎

希望荘

希望荘
みゆき, 宮部
小学館
2016-06-20

老後を孤独に過ごすのが今からわかっていて気分が暗くなります。では何か対策をすればよいのですが何をしたらよいのか悩みます。今飼っている猫たちも高齢になってきており数年後には居なくなってしまうでしょう。この「希望荘」に住んでいた老婆のように人生の最後で大きな奇跡が起こり大逆転になればよいですがその可能性は1000万分の1程度でしょう。1000万回人生を送ってそのうちたった1回しか起こらない奇跡には期待が持てません。老後の身の回りを世話してくれる親族もなく友人もいない人生です。長い目で見ればやりきれない人生です。ですのでなるべく先のことを考えず、すぐ目の前のことしか考えずに日々の生活を送っています。
コロナウイルス感染症の影響で何もすることがないこの連休中のような1日はとてもながく感じられます。退屈でしかたがありません。図書館に予約している本は130人待ちです。一体いつになれば借りられる日が来るのでしょうか。待っていることを意識しないよう心乱されることなく日々を送るため頭の中を真っ白にして喰っては寝、寝ては喰い、その合間に会社で働くというような過ごし方をするつもりです。何もすることがないことを贅沢と考え贅沢を満喫している自分は救われていると心に言い聞かせ騙し騙し寿命を削っていく生活スタイルが求められています。身体の健康を維持しつつ心の健康にも気を配って今の生活をいつまで持ちこたえることができるのか試されています。
心の健康はともかく身体の健康については日頃から活動量の少ない私が昼間からゴロゴロしているということは必要なカロリーの消費が生命維持に求められる量に近くなっていることを示します。自分でも何を言っているのか分からなくなってきましたが言いたいことは運動不足であるということです。摂取カロリーを意識して抑えていますがそれでも体重は徐々に増えています。健康診断の結果がもうすぐ出ますがまたメタボリックシンドロームに関して二次検診を受けるよう指示が出ることでしょう。理解はしているのですが心も体も言うことを聞いてくれません。せめて散歩くらいすれば良いのに。犬でも飼って強制的に散歩を義務づけるとか。根底からの変化が待たれます。無理だと分かっていても。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

読書感想ランキング

ソロモンの偽証 第一部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件
宮部 みゆき
新潮社
2012-08-23

3部作の大著です。第1部が事件。第2部が決意。第3部が法廷となっています。タイトルの“偽証”という部分は第3部で明らかにされるのでしょう。読み応えがあります。
下の奥歯が知覚過敏になり歯磨きが軽い拷問と化しました。歯磨きはきちんとしたい性質なので歯がしみればしみるほど手加減なく磨かねばならないような気分になり困っています。知り合いからは歯医者に行けといわれていますが、歯医者はどうも苦手で行く気がしません。知覚過敏を放置しておくと今後どうなるのかが心配ではあります。心配ではありますが歯医者は怖い。困りました。知覚過敏用の歯磨き粉などで対処できればよいのですが・・・。
我が家の高齢猫(13歳♂メインクーン)が気温の高い日には口呼吸になってへっへっへっへ言っています。熱中症のような症状なのではないかと思われます。気温の高い日にはエアコンを入れるようにしています。ですが、暑い日には玄関のコンクリートの三和土で寝転んでいることが多くエアコンが空振りしがちです。ですので、梅雨空が続き7月に入っても涼しい日が多く助かっています。大水害に遭われている方には申し訳ないのですが。梅雨が明けても気温が低めの夏になってくれないかと期待せずにはいられません。
もともと大柄な体型で体重は最も重い時で11.7kgあった身体がやせ細り今では6.7kgしかありません。脂肪が落ちたのではなく筋肉が衰えています。食も細くなったように思います。ペラペラになって骨張った身体を撫ででいるとなんとも言えない気分になります。カリカリの食事は喉を通りにくいかもしれないと思いウェットフードを与える頻度をあげようかと思っています。体重減少が脂肪の減少ではなく筋肉の減少なのですからたくさん食べさせることに余り意味はないのかもしれませんがもう少しあがいてみます。
もう1匹の猫(雑種♂)も11歳となり年齢的には高齢猫なのですが、こちらは若い頃と体型も変わらず体重も変わっていません。若い頃から病気をしたこともなく健康そのものです。さすがに活発に遊んだりはしなくなったものの身体能力も維持しています。精神面も堅固なものを持っておりストレスというものを感じている所を見たことがありません。長生きしそうです。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

読書感想ランキング

ペテロの葬列

ペテロの葬列
宮部 みゆき
集英社
2013-12-20

杉村三郎シリーズを読み進めています。
ラスト近くで意外な展開になり軽く衝撃を受けました。しかし、なかなか良い読後感です。
次の「ソロモンの偽証」は更にボリュームが増すので楽しみです。
精神が不安定になった時頼りになるのは精神安定剤です。デパスをがぶ飲みすると心のもやもやが消えます。処方された量の2倍、3倍量飲むと心も体もふにゃふにゃになります。我が家にはもう一種類の精神安定剤があります。猫吸いです。2匹いる猫のどちらかを捕まえ腹や頭の匂いを堪能します。吸い付いている間心は安らかになります。持続性がない、効果の短い精神安定剤ですが、心がイガイガしている時にはありがたい効果があります。あまりやり過ぎると猫が嫌がります。精神安定剤は適量を心掛けなくてはいけません。猫でもこれほどの効果があるのならば幼い子供ならその効果はきっともっと大きいでしょう。我が子を持っている人は良いですね。あまり吸い過ぎると子供の精神に暗い影を残しそうですが。
私はつくばの病院に毎月通院しています。向精神薬の処方を受けるためです。車を持っていたころは車で片道4時間かけて行っていました。今年に入って車を処分して以降はずっと電車で通っています。コロナの影響もあって電車はガラガラです。片道2時間。少しの退屈と付き合いながら小旅行している気分を味わっていました。道中は単調でだんだん飽きてきます。そこで、今回はレンタカーを借りてつくばまで行きました。どうせなら良い車に乗ってやろうと思いベンツのAクラスを選択。レンタル料が高くて、けして豊かではない懐が大変に痛みましたがまあ一度やってみたかったのでしかたありません。わざと遠回りなルートを選択して片道5時間以上かけてつくばまでを往復したのでガソリン代だけで3,000円以上かかっています。高いお金を払っただけあって車で長距離を運転したい欲求は満たされました。しばらくはまた電車でつくばまで通うことになりそうですが、またいつか車でドライブも良いなあと思います。次はハイブリッド車を運転してみたい。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

読書感想ランキング

名もなき毒

名もなき毒 (文春文庫)
みゆき, 宮部
文藝春秋
2011-12-06

本来ならば通勤時間に読む予定の本です。緊急事態宣言は解除されました。しかし、まだ在宅勤務は続いています。おかげで通勤時間以上に読書の時間が生じています。「カラマーゾフの兄弟」と平行して宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズを読んでいるのですが、「カラマーゾフの兄弟」の倍以上のスピードで杉村三郎シリーズが読めてしまうので、非常にバランスが悪くなっています。意識して「カラマーゾフの兄弟」を読むようにしなくてはなりません。
資産家、それも半端ではない資産家に逆玉の輿になるのは少しく憧れます。経済的困窮から解放されたい気持ちが半端ではなくあるので。でも、経済的な不安から解放されても、とてつもなく面倒な家族付き合いが待っていると思うと尻込みする自分が容易に想像できます。家族に束縛されずに自由に生きている時間が長すぎるせいか、普通の家族付き合いでもストレスなのに、資産家家族との付き合いなど私には無理でしょう。という訳で、主人公の杉村三郎はエライと勝手に評価しています。事件を解決に導くスキルとは別の次元で。
本作では人に死をもたらす毒物と家にまつわる毒物、それとは別の抽象的な毒について語られます。私も一時期名前のない悪意に毒されていた(本作で描かれるモノよりはるかに些細なレベルです)ので、身にしみるような部分がありました。それは、きっと誰もが大なり小なり経験したり身近で見聞きしたりしているからこの本の読後感が成立するのでしょう。そういう読書を通しての疑似体験を絶妙なさじ加減で表現する作者の力量に満足させられました。とても良い読書体験をさせて頂けました。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

読書感想ランキング
記事検索
読者登録
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード
ギャラリー
  • あけましておめでとうございます
  • 真夜中の2ショット
  • 振り向く猫たち
  • 黒猫の視線
  • テラの鍋猫
  • 一緒に眠る子猫と老猫
  • 食事する子猫と寝ているツブ
  • PC作業を邪魔する子猫
  • 初めてのツーショット
  • テラの制限給餌
  • ライブドアブログ