読書感想ブログ

小説、漫画、映画、ドラマの感想文です。 二匹の猫と暮らしていますので、猫の話も少々あります。

村上春樹

海辺のカフカ 下

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
2005-02-28

図書館で借りて読みました。村上春樹の10作目の長編小説の下巻です。最後まで読んでもこの作品の文体はあまり好きになれませんでした。しかし読みやすい。イメージがダイレクトに浮かび上がる感覚です。結局親子だったのか姉弟だったのかわかりませんでした。そこはどうでも良いところなのでしょうか。
今日は映画館まで歩いて行って「ノマドランド」を観てきました。自由の国、自分らしく生きることが出来る国の暗い側面をみたような気がします。ある程度歳をとってしまえば正社員になることが出来ず季節労働を求めてさまようノマドと化してしまう現実です。しかし、一方でノマド特有の自由があります。金銭的に豊かになることだけが人の生き方ではありません。それぞれの価値観を認め合う風土も感じました。私も歳をとってきて今の仕事を追われれば二度と正社員化することは叶わないでしょう。身につまされます。しかし日本では国民として最低限度の生活が保障されています。いつかお世話になるかもしれません。ならないかもしれません。わかりません。あと10数年サラリーマンを続ければそこそこの厚生年金を貰えるはずです。それ以外の貯蓄もたくわえなければなりませんが、きっとある程度の見通し、死ぬまでの見通しは立つでしょう。それはわかっているのですが仕事を辞めたくて仕方がありません。この映画をみていると私は恵まれているのかもと思ったり、あのような生活に憧れるような気持ちになったりします。しかし、猫二匹と暮らす今の生活が私には最も向いていると思います。20数年掛けてようやく辿り着いた生活様式です。大切にしなければなりません。これまでの私は2年に1回のペースで賃貸物件から賃貸物件に引っ越しをする賃貸ノマドでした。でも今は持ち家を探し求めています。定住したい気持ちに傾いています。ですが先立つものが全然足りません。手っ取り早く稼げる方法があれば飛びつくでしょうか。どうでしょうか。金策を練るために計算機を叩くことが段々楽しくなってきました。きっと夢を見ているのでしょう。

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海辺のカフカ 上

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
2005-03-01

図書館で借りて読みました。村上春樹の10作目の長編小説です。前回いつ読んだのかはっきり覚えていません。15〜20年前に読んだはずです。あらすじもほとんど忘れています。ただし登場人物は結構覚えていました。それくらいです。この「海辺のカフカ 上・下」で村上春樹を読み返すシリーズを終了します。次に誰の何を読むかはまだ考え中です。
数日前から肛門が痛くて長時間座っていられなくなりました。痔の再発です。今日風呂に入っている時に触診で確認したところ、肛門の右脇に指先大の痔核がぽっこり出来ていました。そりゃあ痛いはずです。仕事中は椅子に座りっぱなしなので週明けからの勤務が憂鬱です。定期的に机を離れて社内をうろうろして肛門に血が集中するのを防ごうと思います。また、ここ数日便器気味で便を排泄していません。堅くなった便秘の便を出す時の痛みを考えるとこれもまた憂鬱です。どうにかならないでしょうか。
最近、スイーツをドカ食いしたり週末に酒を飲んだりして不健康な食生活になる傾向がありました。これが巡り巡って痔に繋がったのではないかと推測されます。普段は酒を飲まない私がなぜ最近酒を飲んでいるかというと、懸賞で缶のハーボールと缶ビールが合計7本当たったからです。まだ2本しか飲んでいないので5本残っています。痔が治るまでは酒は控えたいところですが意志の弱い私に実行できるか不安です。またストレスも痔を誘発するようです。会社で仕事のストレスを抱え込んでしまっているのも原因でしょう。私は人事部で働いてきますが毎年年末と新年度は忙しくなります。今年はそれに加えて人事制度の刷新もありとてもストレスフルです。明日からまた忙しくなります。今日はとっとと眠ることにします。眠っている間だけが幸せな時間です。不幸な人生です。辛いなあ。

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神の子どもたちはみな踊る


図書館で借りて読みました。村上春樹初の連作短編集です。阪神・淡路大震災とオウム真理教事件を題材にしています。収録作品の中では表題作の「神の子どもたちはみな踊る」が面白いと感じました。他には「かえるくん、東京を救う」が印象的でした。大地の下でかえるくんと地震の元凶のみみずが戦う話です。近頃の私は家を買うことに夢を見ています。しかし、首都圏直下型地震や東南海地震など大地震が過ぎ去ってから買った方が良いのかなとも考えています。地震の前にしろ後にしろ資金面で問題を抱えているので家を買うことが実現する見通しは立っていません。自宅購入資金が会社からの給与では不足していることは明らかなので株式取引で調達する計画です。しかし、株式取引で収益をあげるのは至難の業です。収益を上げるどころか損失のほうが大きいのが現状です。一発逆転を目指していますがそんなに簡単には結果はついてきません。博打打ち的な投資をやめ地道に貯金した方が確実にお金が貯まります。私は浪費家ではないので。賃貸物件に住む独身者が余裕のある老後を過ごすためには6,000万円必要という情報をネットで見ました。今からすぐに株式投資をやめ貯金に切り替えればぎりぎり到達できる金額です。自分の負けを認めることが出来れば株式投資から撤退できるでしょう。でもそれができません。自分の敗北を認められないのです。勝ち目がないのに勝負をし負けてもそれを認められない。おそらくこれが博打で勝てない人間の精神構造なのだと思われます。私は博打打ちの家系に生まれました。私の知る限りでは4代続いています。博打で負けて貧乏をし、博打に負けて借金を作る。そういう家系です。曾祖父や祖父は麻雀にはまり、父はパチンコパチスロにはまりました。私は株式投資です。自分のつまらない人生を大逆転するために博打を打ち泥沼にはまる。先祖代々そういう人生を送ってきました。私もそういう人生から逃れられないようです。私には子どもがいないのでそういう家系も私の代で断絶です。子どもがいない人生は私が自分から望んだものです。自分が破滅しても誰にも迷惑を掛けません。それだけに博打を株式投資をやめられません。困ったものです。

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回転木馬のデッド・ヒート


図書館で借りて読みました。村上春樹の短編集です。発行されてから約35年程経っていますが古さは感じませんでした。普遍性があるということなのでしょうか。テンポ良く読み進めることの出来る作品集です。あっと言う間に読み終えることが出来ました。それだけに記憶には残りにくく読み終わって1週間ほどですが内容を忘れてしまっています。すっかり忘れたのではなくて、他の短編集の内容と混ざって記憶されてしまっていて切り分けることが出来ない状態です。もっとゆっくり読み進めるべきだったのかもしれません。面白い作品ほど集中して読書するので、ぐいぐいとペースが上がってしまいがちですが、ペースが上がっていると感じたら自分を客観的に捉え直して読書ペースを落とし、気分を入れ替えてゆっくりと読み進めることで、読後も内容をもっとはっきりと覚えていられるかもしれません。機会があったらチャレンジしてみます。
テラが我が家にやってきてから約半年が過ぎました。すっかり我が家に馴染んで昔からこの家に住んでいるような落ち着きを見せています。半年前には1キロだった体重も4倍に増加して、最近はかった数値では4.3キロになっていました。元気に育っています。身体が大きくなってきて気持ちも大きくなったのかツブに対するいじめが酷くなってきました。ツブは気が優しいので反撃しないためかなり増長しています。猫同士の喧嘩に人間が介入して良いのか迷っていて、今のところは静観するようにしています。ツブはメンタルが強いのでテラに噛みつかれても精神的に落ち込むことはないようです。食欲もありますし粗相もしません。ただ、噛みつかれている時にあげる悲鳴が悲しげに聞こえるのが辛いところです。テラが敬老の精神を理解してツブに優しく振る舞えるようになってくれないかと思うばかりです。
今住んでいる部屋のすぐそばにある、お金が貯まったら買うつもりだった一戸建てが、誰かに購入されてしまって意気消沈しています。代わりになる物件を探していますがなかなか見つかりません。逃した獲物は大きいといいますが、本当に残念な気持ちでいっぱいです。駅に近い所にこだわらなければ良い物件はあることにはあります。しかし、通勤を考えると駅の近くが良いのです。あと15〜20年会社に通うことを考えると譲れません。一戸建ての良いところは猫を飼うことに制限が無いところです。今は猫を2匹飼っていますが一戸建てに引っ越したら4匹は飼ってみたいと夢みています。また駐車場代がかからなくなるので車を購入して乗り回すことも出来ます。一戸建ての物件を探し出せない時にはマンションも検討することになるでしょう。今のところ駅近くの新築マンションを物色しています。まあいずれにしても今は購入資金が足りません。家を買うのは夢の話なのです。一生賃貸暮らしから解放されないのでしょうか。夢のある未来を想像したいところですが、厳しい現実を目の前にして心が萎えそうです。つらい。

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カンガルー日和

カンガルー日和 (講談社文庫)
村上春樹
講談社
2018-08-03

図書館で借りて読みました。村上春樹の(何冊目かはわかりませんがかなり初期の)短編集です。非常に短い作品が多数収録されています。とある雑誌に連載されていたものとのことです。これを読むのは今回が初めてなのかかつて読んだことがあるのかがあやふやで良くわかりません。わからないから今回が初めてということで良いと思います。内容はおもしろくあっと言う間に読み終えました。あっと言う間に読み終えたので頭の中に印象があまり残っていません。残念です。もしかすると過去に読んだことがあっても記憶に残っていないだけかもしれません。同じ事を繰り返しているのだとすると非常に不効率です。時間がもったいない。でも読んでいる最中は楽しかったという記憶だけは残っていますからそれでよいのかもしれません。
昨日、在宅勤務の仕事終わりに府中のトーホーシネマズでエヴァンゲリオンを観てきました。前作から多くの時間が過ぎてしまっていたからか、本編が始まる前にこれまでの新劇場版のダイジェストが挿入されていました。私は結構内容を覚えていたので必要なかったのですが、以前の作品のストーリーを忘れてしまっている人には効果的かもしれません。内容は私の予想をはるかに凌いでおり、これまでの伏線はほぼ回収されていて良い出来だったと思います。ただし、内容を詰め込んだからか上映時間がかなり長くなってしまっていました。しかし、観ていて長さは感じられず充実した時間を過ごすことが出来ました。平日の夕方であったからか観客は非常に少なく数えるくらいしか見に来ていませんでした。もう時代遅れのアニメ作品となってしまったのでしょうか。空いている方が映画に集中できるので何とも複雑ですが残念です。
私は障害者手帳を持っているので映画料金は障害者割引で1,000円となっています。自宅から歩いて7〜8分のところに映画館がありますので、もっと映画館に足を運んでも良いのかもしれません。これからの課題です。1人で外出し1人で楽しむすべを手に入れないと手持ちぶさたな時間が増えるばかりです。歳をとってきてますます手持ちぶさたな時間が増加しています。手持ちぶさたな時間を潰すことが出来ずベッドに潜り込んで眠ってしまうことがほとんどです。時間がもったいない。私の人生に残された時間がどれくらいあるのかはわかりませんが、それなりに年齢を重ねてきて、時間を無駄に過ごしていることが苦痛に感じられるようになってきました。若い頃は無駄な時間を楽しむ余裕があったのですが今はそんな余裕はありません。老いを感じるというところにはまだ到達していませんが老境に達するまであっと言う間なのではないかという恐怖があります。時間を無駄にしたくありません。なのに今日この後何も予定がありません。なんとかしなくてはと気持ちばかりが焦ります。焦っても仕方ないのですが・・・

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アフターダーク

アフターダーク (講談社文庫)
村上春樹
講談社
2017-06-23

図書館で借りて読みました。読むのは15年ぶりくらいの2度目です。村上春樹の11作目の長編小説です。文体がこれまでとはがらっと変わっていたのに驚きました。実験的な小説なのかもしれません。9作目の長編小説である「スプートニクの恋人」を直前に読んでいましたが、こちらはいつもの村上春樹の文体でした。10作目の長編小説「海辺のカフカ」がどのような文体で書かれていたか覚えていないので近々読んでみたいと思います。図書館に在庫があるかどうかによりますが。
昨日の夜何もすることが無くて早く寝てしまったので、今日はいつもの日曜日よりだいぶん早く起きてしまいました。いつもより早い朝ご飯を食べてテレビでも見ていようと思ったのですが面白い番組がなく、することが無くなってしまいました。することがない時は読書をするようにしています。しかし読む本がなかったので9時になるのを待って服を着替えて図書館まで行ってきました。日曜日の9時の図書館は想像していたよりも人がたくさんいました。時間が早いのでもっとがらがらだと思っていました。日曜日にもちゃんとした時間に起きて朝食を摂って図書館に足を運ぶ人がいるんですね。新鮮な驚きです。
図書館からまた村上春樹を借りてきました。短編集を3冊です。これで2週間は読む本に困ることはありません。充分な蓄えです。私の読書は主に夜寝る前です。ベッドに入る前に飲んだ睡眠導入剤が効いてきて眠くなるまでの時間です。30分で眠くなる時もありますが2時間経っても眠れないこともあります。眠れない時は睡眠導入剤を増し飲みします。飲み過ぎると次の日は仕事中に眠たくなったりします。眠れないまま過ごすのか睡眠導入剤を飲んで次の日の眠気を我慢するか判断を迫られる時があります。いつもぎりぎりで判断しています。たくさん飲んだらスッキリ眠れて次の日に響かない睡眠導入剤があればありがたいのですがそういう薬は処方してもらっていません。現実的に無いのかもしれません。わかりません。
もうそろそろ10時半です。日曜日の10時半は将棋トーナメントを見ることにしています。それが習慣です。12時半からは囲碁トーナメントを見ます。それ以外にもっとよい日曜日の過ごし方を模索しています。でも見つかりません。困ったものです。

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スプートニクの恋人

スプートニクの恋人 (講談社文庫)
村上春樹
講談社
2016-12-16

図書館で借りて読みました。村上春樹の9作目の長編小説です。読むのは2度目です。前回読んだのは20年程前です。内容を全くと言ってよいほど忘れてしまっていたので新鮮に読むことが出来ました。ラストはとってつけたような感じもしましたが一応ハッピーエンドでした。ちょっと安心しました。話の途中でラストを匂わせる伏線があったので予想は出来ていました。予想できた分とってつけたように感じたのかもしれません。
昨日の夜テラにケンタッキーフライドチキンを盗まれました。私が見ている前での大胆な犯行でした。フライドチキンを口にくわえて逃げていく様子は客観的に見ると非常に可愛いのですが、私の主観は激怒していました。フライドチキン回収時に思わずテラをぶってしまいました。反省です。今回はベッドの下に持ち込まれる前に奪回できたので大事にはならなかったのですが本当に腹立たしい次第です。その後も何度もフライドチキンを盗もうとテーブルの上に登ってきてはそのたびに私に突き落とされていました。10回ではきかないでしょう。大胆なうえに執念深い性格です。
猫の性格は個体差が大きいと感じています。ゴマ、トト、テラは人間の食べ物に興味津々です。一方でツブは人間の食べ物には全く興味を示しません。何がその差を分けるのか謎です。ゴマ、ツブ、テラは子猫の時に保護された元野良猫です。一方トトは代々飼い猫の血統書付きの猫でした。ゴマやテラが強いハングリー精神を持っていることは何となく納得できます。では、同じような境遇のツブにはなぜ人間の食べ物を狙うようなハングリー精神がないのはなぜでしょうか。満たされた環境で育ってきたトトになぜハングリー精神が宿ったのでしょうか。全くわかりません。個体差と言うしかないと思います。
今朝もまたテラが盗みを働きました。今度は辛子明太子です。今回は食事の準備中にやられました。本当に油断も隙もありません。盗みはしたもののさすがに辛子明太子は食べられなかったようです。ほっとしました。今後は気を引き締めて猫に食べ物を盗まれないよう対策をしたいと思います。

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ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編


図書館で借りてきて読みました。村上春樹の8作目の長編小説の第3部です。完結編です。以前に読んだことがあったので何となく結末は知っていたのですが改めて読んでみて一応はハッピーエンドなのかなと思いました。スッキリとした終わり方ではないですが救いはあったと思います。タイトルからするともう少しねじまき鳥が活躍するお話でもよかったかもしれません。長編小説というものを読んでいていつも考えてしまうのは作者が書き出しから終わりまで頭の中で構成を完成させているかどうかです。完成させて書いているのであれば素晴らしい構想力だと思いますし、完成させずに書いているのであればそれはそれで素晴らしいアドリブ力だと思うからです。この「ねじまき鳥クロニクル」がどちらであったかはわかりません。しかし、どちらにしても素晴らしい出来だと感じまます。
今テラの体重をはかってみたら4.1kgでした。生後8か月の子猫の平均体重が何キロかわからないので何とも言えませんがとても発育がよいのではないかと感じています。保護されたばかりの、もっと小さかった頃にひどい猫風邪を患っていたようですが、結膜炎で目に障害が残った以外は後遺症もなく元気に育っています。体重の増加も順調に2kgを超えましたしほっと一安心です。しかし、体重の増加とともに心配な点も出てきました。腹のたるみです。生後8か月にして早くも肥満の傾向が現れているのではないかと思われるのです。私がこれまで飼ってきた猫たちは皆肥満体でした。最初に飼ったゴマは腹肉がぷるぷるたるんでいて知り合いにつけられた渾名がデブゴマでした。そのゴマは若くして出奔してしまったので、その後更に太ったのか痩せたのかわからずじまいです。次に飼ったトトは大きくなる品種のメインクーンだったため参考値ですが、生後半年で体重が8kgありました。その後更にからだが大きくなって最盛期には11kgを超えていました。トトは去年の夏に亡くなったのですが、その時の体重は7kg〜8kgといった辺りでした。ツブは若い時はそれほど肥満体ではなかったのですが、歳をとってきて太りました。体重は6kgくらいです。骨格はそれほど大きくありません。腹回りに脂肪がたまっています。最近はテラに喧嘩を売られまくってストレスフルなようです。それをきっかけに痩せてくれれば成人病の心配から解放されるのではないかと思うのですが。
テラが肥満体になるかどうかはまだ分かりません。生後1年の体重をキープ出来ればよいらしいのですが、生後1年に達する前に肥満化していたら意味がありません。猫の食事の供給量の管理が緩いのをどうにかした方が良いのかもしれません。しかし、猫が食事をガツガツ食べているのを見るのが私の密かな楽しみなのです。
非常に遺憾な事ですがこれまで猫を飼ってきてまだ1匹も天寿を全うさせてやることが出来ていません。ゴマはベランダから失踪して行方不明になりましたし、トトは猫伝染性腹膜炎に倒れました。ツブはこのまま行けば私の飼い猫で初の寿命まで生きた猫になるのではないかと期待を寄せています。もちろんテラも天寿を全うさせるつもりです。
今日はもう春が来たかのように暖かくて猫たちは日だまりで眠っています。

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ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編


図書館で借りて読みました。村上春樹の8作目の長編小説の第2部です。約25年程前に1度読んでいたのですが時間が経っている割には内容を良く覚えていました。初めて読んだ時のインパクトが大きかったのでしょうか。図書館からは第3部も一緒に借りてきているので一気に読んでしまおうと思います。
テラと遊んでいる時にひっくり返して猫レスリングをしていたら、急にテラが荒ぶってきて後ろ足の爪で手のひらを切られました。5センチほどの傷です。浅い傷で痛みは大したことはなかったのですが場所が敏感なところだったのでしばらく手を使う時が不便でした。猫にケガをさせられることはよくあって特に手首の辺りや足首の辺りはケガの跡だらけです。猫を飼う時の注意として遊ぶ時は必ずおもちゃを使って遊ぶようにすることというのがあります。そうしないと爪で引っかかれたり噛みつかれたりでケガをするかもしれないからです。ですがいつもおもちゃで遊んでいると何かまどろっこしいところがあるのでどうしても直接手で遊んでしまう時があります。これまで飼ってきた猫たちもその様にして遊ばせながら育てました。だからテラにもその様にしていたのです。しかし、テラはどこかルナティックなところがある猫で、暴れ始めると手がつけられません。結果として私の手や足にはケガが増えていくことになります。今回のもそのひとつに過ぎません。顔にケガをしたこともあります。目のすぐそばに蹴りを入れられてざっくりと切れました。目立つ場所なのでしばらくは恥ずかしい思いをしましたが、意外に早く治って傷跡もわからなくなりました。猫を相手に顔にケガを負うのはその時が初めてではありません。知り合いの飼っていた気性の難しい猫に挨拶をしようとして顔を近づけたところいきなり噛みつかれて頬にざっくりとケガをさせられて事がかつてありました。猫は一匹一匹性格が違うので相対する時にはその猫にあった接し方が重要なのでしょう。しかし、それでもテラに接する時の有り様を変える気はありません。我が家には我が家の猫とのコミュニケーションルールがあるのです。私が独断と偏見で作ったルールです。明文化はされていません。それに自分が飼っている猫に引っかかれたり噛みつかれたりしたくらいは何でもありません。可愛いと思う気持ちは全く減じません。きっと猫馬鹿なのでしょう。これはおそらく遺伝です。私の父は非常に恐ろしい人で、なんとかとかんとかは紙一重というのを地で行く人でした。特に車を運転する時がやばくて手がつけられない状態で、近所の人につけられた渾名は当時乗っていた車が日産サニーだったことから「気狂いサニー」というものでした。どんなに優しそうに親切そうに誘われても決して気狂いサニーの車には乗ってはいけない。絶叫マシーンより怖い思いをするから。一般道を100kmオーバーで飛ばす。ダンプカーを煽る。メルセデスベンツに幅寄せをする。住宅街の細い道で自転車でふらつきながら前を行く老人に「死にたくなければ2度とこの道を走るな次は轢き殺す」と罵声を浴びせる等々。というくらい危ない人だったのですが、60歳を過ぎて猫を飼うようになって豹変したのです。メロメロでした。猫を飼い始めた直後久しぶりに実家に帰った時にその豹変ぶりを見ていて違和感が酷かったのを覚えています。そして私も同じその道を歩み始めています。気狂い・猫馬鹿の道です。なかなか奥行きの深い道です。私は残りの人生であと数匹は猫を飼いたいと思っています。主に経済的な理由で飼えるかどうかわかりませんが・・・。

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ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編


図書館で借りて読みました。村上春樹の8作目の長編小説です。第1部から第3部まであり1冊ごとのページ数も多い大作となっています。新刊当時に1度読んでいます。その時はまだ大学生でした。その時も近所の図書館から借りたことを覚えています。手っ取り早く言うと逃げた奥さんを探すという内容です。この小説では主要な登場人物が自殺することはありません。ただし、アイロン掛けの描写はあります。村上春樹の小説で気になるのは時々食べ物を粗末に扱うシーンがあることです。レストランで出された料理が美味しくないから半分しか食べられなかった、とかいう描写です。私は貧乏な家に生まれたからか、出されたものはまずくても全部食べないと深い罪悪感にさいなまれます。村上春樹は豊かな家の出身なのでしょうか。その様な描写が出てくるたびに気になります。描写と言えばこの「ねじまき鳥クロニクル 第一部 泥棒かささぎ編」にはとても残酷な描写が出てきます。拷問をうけて生きたまま全身の皮を剥がれるという描写です。村上春樹の描写力で描かれるシーンはリアルで印象的です。初めて読んだ時から頭の中にそのシーンが残っていたのですが、今回の再読で更に補強されてしまいました。
テラの目に障害があるため毎日目薬をさす必要があります。しかし、目薬が嫌なのかさそうとすると暴れて抵抗します。それを無理矢理押さえつけて点眼していました。テラが成長してきて力がついてきたためか目薬をさす前に逃げられることが多くなってきました。力で押さえつけるのには限界があるようです。そこで、色々試行錯誤してコツをつかみました。目薬が垂れる寸前の状態にしておいて、それからテラの目を指で開き瞬間的に点眼するという方法です。嫌がる隙を与えないのがポイントです。これで上手く行っていたのですがテラの方で更に学習能力が向上したのか、最近では目薬を戸棚から出してくるとその気配を察知してベッドの下に逃げ込むようになってしまいました。目薬をさすためにはまずベッドの下からテラを誘い出すという行程が発生するようになってしまいました。面倒くさいです。それでもまだかわいげがあって猫じゃらしやネズミのおもちゃをぱたぱた鳴らすとベッドの下から飛び出してきます。そこを捕まえて目薬をさすことが出来ます。すこし頭が悪いところがあるのかもしれません。
私にはかつて義理の妹がいました。年齢は私より9歳下でした。19歳か20歳の頃に自殺してしまいました。もともとリストカット症候群で自殺未遂を繰り返していたので義父母や妻はその死を淡々と受け流しているように見えました。とうとう本当に死んでしまったか、という感じで。しかし、私はそういうことになれていなかったので、とても大きなショックを受けました。死んでしまったこともそうですが、どうやら私が妹と最後に会話した人間であるらしいことがわかってきたからです。電話を通じての会話ですが。その電話を受けた時に微かな違和感を持ちました。姉のことが好きで我が家に掛けてくる時は必ず妻と長時間電話で話していたのに、その時は何故か私に電話してきていたからです。その時の要件は私があげたパソコンが壊れたから返すと言うものでした。妻がたまたまインフルエンザに罹っていたので気をつかったのかとその時は思っていたのです。まさかその後自殺を図るとは思ってもみなかったので。変死であったので司法解剖が行われた結果、義父母が最後に妹と会話してから2時間後くらいに自殺したものと推定されるとのことでした。私が電話で話したのは死亡推定時刻ぎりぎりのところだったのです。ショックでした。私が電話越しに異常に気付いていれば自殺を防げたのでは、という思いは約20年経った今でも持っています。一生消えないでしょう。折り返し義父母に電話を掛けて妹の様子がおかしいと伝えることが出来ていれば自殺を防げたかもしれません。妻には、今回自殺を回避できてもいずれは自殺を成就させるであろうから気にするなと言われました。しかし自分を納得させることは出来ませんでした。
それから7年後、今度は私が死にたい衝動に囚われる事になるとはその時は思ってもみませんでした。自殺することは残された側の人間に多大な心理的負担を強いることです。私は結局死にませんでした。生活はボロボロになってしまいましたが・・・。妹は死んで私は死ななかった理由を考えることがあります。ぐるぐると同じところを回り続けるだけで答えに到達することはありません。あの時の電話の会話は今でも鮮明に覚えています。私がもう少し気の回る人間だったらと思います。気付いた時にはもう手遅れでした。私の人生ではそういうことが多々あります。しかたないことなのでしょうか。

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中国行きのスロウ・ボート

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)
春樹, 村上
中央公論新社
1997-04-01

図書館で借りて読みました。村上春樹の1冊目の短編集です。図書館の在庫の都合で他の短編集を先に読みました。順番を逆転して読んだので、この「中国行きのスロウ・ボート」にはとても初々しい感じを受けました。収録されていた小説の中では「午後の最後の芝生」が一番印象的でした。村上春樹の小説では主人公がアイロン掛けをするシーンが良く出てきます。アイロン掛けをする手順にこだわっている描写もあります。そのアイロン掛けのように芝生の刈り方をも主人公がこだわるところが村上春樹らしいと思いました。
今日は在宅勤務だったので一日家にいたのですが、急に天津甘栗が食べたくなったので仕事を中断して近所のスーパーまで買いに行ってきました。他に何か買っても良かったのですが、天津甘栗(確か1パック129円だったと思います)だけを買ってきました。3時のおやつタイムにむしゃむしゃと食べ大いに満足しました。こういう時スーパーが近所にあるのは便利です。最近あまり使っていない楽天やアマゾンで買って翌日配送されるまで待つという選択肢もありましたが、どうしても今日食べたかったのです。仕事も今日やるべき事はもう終わっていたので気が楽でした。天津甘栗はむいてあるやつよりも殻付きの方が好きです。今回はむいてあるやつしかなかったので、そこがやや不満の残るところとなりました。しかも食べている時に2回も口の中を噛んでしまいました。同じところをです。数日前にも同じところを噛んでいるので癖になっているのかもしれません。痛みはさほど感じられないのですが、段々傷口が広がって嫌な感じです。同じところを噛み続けるとそこが癌になると子供の頃脅されたのが記憶の中に残っていて、癌化するのではないかと心配になってしまいます。まあ冷静に考えれば大丈夫と思うのですが・・・。
私は今猫を2匹飼っています。在宅勤務だったので改めてその猫たちの日中の過ごし方を観察してみました。11歳の老猫ツブと7か月の子猫テラなのですが、彼らは仲が悪くいつも喧嘩をしています。子猫のテラが老猫のツブを追いかけ回して噛みついています。ツブの方が身体能力は高いはずなので反撃すれば良いのにと思うのですが逃げ回ってばかりです。ツブが平和主義者だからでしょうか。ちょっと可哀想です。歳をとって晩年になって小生意気な若造に暴力を振るわれるとは、我が身に例えて考えるとますます可哀想に思えてきました。ですが、喧嘩が始まっても2匹を引き離すことはしません。するつもりはありません。やはりそこは猫同士の関係性で成り立っていると思うからです。猫と猫の間の問題は猫同士でどうにかすべきと考えています。ツブには辛いかもしれません。辛すぎて体調を崩すようになったら流石に仲裁に入るかもしれません。
テラの横暴は私にも向けられていて、最近では私の食べ物を盗み食いするという形で現れています。カレーから肉を盗んだり、焼き魚のブリを盗んだり、この前は餃子を盗まれました。盗んだものを口に加えて一目散にベッドの下に逃げ込み、そこでゆっくり食べるというのがテラの盗み食いのスタイルです。ブリはともかく、カレーや餃子には猫にとっての毒であるタマネギやニンニク、ニラなどが使われていますから、テラが食い始める前に回収しなければなりません。テラがベッドの下に逃げ込んだらすぐに私もベッドの下に潜り込んで盗品の奪回をはかります。ベッドの下は狭くほふく前進しなくてはなりません。テラは成長するに従って学習するようで、盗んでからベッドの下に逃げ込むまでの時間が段々早くなってきています。いまに盗んだカレーの肉や餃子を食べてしまうかもしれません。しかし、それは致命的なので何とかしなくてはダメでしょう。具体的にはベッドに入れないようにバリケードを築いて封鎖してしまう必要があるかもしれません。そこまでしなくてはならないとは気が重いです。かつて私が飼っていたゴマやトトという猫たちも人間の食べ物に興味津々で時には盗み食いもしていましたがベッドの下に潜り込んでまで食べようとはしていませんでした。テラの手癖の悪さをどの様に封印するかしばらく頭を悩ませられそうです。

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パン屋再襲撃

パン屋再襲撃 (文春文庫)
村上春樹
文藝春秋
2016-10-07

図書館で借りて読みました。村上春樹の短編集です。「蛍・納屋を焼く・その他の短編」は「ノルウェイの森」に繋がる作品たちが収録されていましたが、この「パン屋再襲撃」では「ねじまき鳥クロニクル」に繋がる話が載っていました。長編作品では「ねじまき鳥クロニクル」を次に読む予定にしていますので興味深く読むことができました。短編集では「中国行きのスロウ・ボート」を読み、続けて「回転木馬のデッド・ヒート」も読む予定です。どれも図書館で借りて読む予定なので在庫状況により読む順番が前後するかもしれません。ブックオフが近所にあればそこで入手することも可能でしょうが、残念ながら近所にブックオフがないので図書館に頼るしかない状況です。表題作の「パン屋再襲撃」に「再」が入っているのは「パン屋襲撃」という作品があるかららしいのですが。私は「パン屋襲撃」を読んだことがありません。どの短編集に収録されているのか、はたまた短編集には未収録の作品なのか不明です。ネットで調べればすぐに分かることですが調べる気になれません。村上春樹のコンプリートを狙っているなら避けて通れないかもしれませんが、そこまで考えていません。いずれ機会があれば読むこともあるでしょう。
先週末仕事をしていて大きなミスを立て続けに2つ犯してしまいました。最初のミスは相手先からクレームが入り発覚しました。相手は嫌な性格の持ち主で私の上司宛にねちねちとしたメールを送りつけていました。本当に嫌な人間です。私は精神の安定を保つために精神安定剤をがぶ飲みしてしまい、その日の夜の記憶が吹っ飛んでしまいました。本当に嫌な出来事でした。普段の私はミスをすることをとても怖れているので自分で2重3重のチェックをしています。ですが、給与計算関係の仕事を引き受けてから時間的精神的余裕を失いチェック体制が甘くなっていたかもしれません。再調整が必要です。もう一つのミスは大事になる前に発覚したのでラッキーでした。いずれにしろこの週末で精神的に立ち直らなければ来週の仕事に差し支えが生じてしまいます。精神の調整にはスイーツを食べるのが一番手っ取り早い方法です。金曜日はショートケーキを2つ買ってきて食べました。今朝はいつもよりジャムを多めに乗せたパンケーキを食べました。ダイエットを地道に進めているところなのにぶち壊しです。土曜日は1日中精神安定剤の支配下にいました。精神安定剤をマックスまで飲んでベットの中に籠もりっきりでした。1日何もできないままに鬱々と過ごすことは良くないことだとはわかっているのですがどうにもなりません。今はまだ睡眠導入剤が効いていて夜眠ることができるだけ状況は良いとも言えます。来週は気楽に仕事ができるようにしたいものです。
テラがしきりにせがむのでブログを書きながら遊び相手をしています。ネズミのおもちゃを隣の部屋に投げてあげると、猛ダッシュで取りに行き私の足元へぽとりと落とします。これを拾ってまた隣の部屋に投げ、拾ってくる事を繰り返すだけの遊びです。こんな単調な遊びでこれだけ夢中になれるなんてうらやましい限りです。テラが遊んでいる最中にしょっちゅうネズミをなくすので我が家には7個くらいネズミのおもちゃがあります。1個100円か200円程度のおもちゃなのでなくなっても痛いことはありません。私も子猫のように遊びに夢中になれればよいのですが、もういい年をした中年なので上手く行きません。人生で楽しかったことも沢山あるはずなのに、嫌なことしか思い出すことができません。要は気持ちの持ちようなのでしょうが気持ちをコントロールする能力が欠けているのかもしれません。どうにかなればいいのですが・・・。今よりももっと気分が落ち込むようなことがあればカウンセラーに相談することも考えなくてはならないでしょう。それにはお金が必要です。宝くじが当たったり株が暴騰したりしないと心安らかな生活は不可能なのでしょうか。努力をせずにお金持ちになるのは限りなくゼロに近い確率です。あるところの情報では、独身で賃貸物件に住んでいる人間の老後資金は6,000万円必要とのことです。現在の私の銀行口座の残高は合計しても数十万円台です。どうすれば良いのでしょう。あと15〜20年で6,000万円も貯まるでしょうか。世の中が変わって新しいシステムが構築されない限り暗い老後が待っています。そんなことを考えているから仕事でミスをするのでしょうか。嫌なサイクルです。

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蛍・納屋を焼く・その他の短編


図書館で借りて読みました。これも以前読んだことのある本です。今回は内容も良く覚えていました。しかし、読み返してみるといろいろ新鮮なものがあって良い読書体験になりました。「蛍」や「めくらやなぎと眠る女」は後の「ノルウェイの森」に繋がる話なので興味深く読むことができました。私は村上春樹作品に出てくる主人公のうち、権力や暴力に対してハードボイルドに受け答えする主人公が好きなのですが、この短編集では残念ながら出会うことはできませんでした。この短編集に出てくる主人公の方が等身大の作者像なのかもしれません。そう考えると「ノルウェイの森」は作者の自伝的な作品と思えてきます。間違った記憶かもしれませんが、村上春樹自身は「ノルウェイの森」を自分的作品、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を自伝的作品と言っていたので、これとは相反しています。本にはいろいろな読み方があって、そのアプローチの方法を変えて読むと同じ作品でも違う味わいを感じることができます。作品から著者の人物像を探ろうとする読み方も面白いですがそれだけではもの足りません。村上春樹の作品に出てくる主人公に感情移入しながら読むのも良いのですがそれだけではもったいないのかもしれません。次に読む予定の「パン屋再襲撃」も以前に読んだことのある作品です。「パン屋再襲撃」を読む時にはこれまでにない読み方ができればと思います。
ところで、「チェンソーマン」はこれまでネットカフェで読んできました。しかし、このコロナ禍の影響でネットカフェには足を運べない状況が発生してしまい5巻か6巻くらいまでしか読むことができていません。さっき調べたら既に10巻まで出ているようです。TSUTAYAでレンタルしようかとも思いました。でも、借りて読むと言うことでは図書館から借りてきた本の方が優先度が高いのでTSUTAYAまで借りに行くことができていなかったのです。そういう状況下でamazonを物色していて衝動的に1巻〜9巻までを購入してしまいました。10巻は在庫切れとなっていてKindleでしか読むことができなくなっていたので次の機会にゆずることにします。ジャンプでの連載が終了したという噂を耳にしました。ジャンプが簡単に連載を終了させることはないと思いますので状況を確認しなければなりません。どちらにせよ読むのが楽しみです。
今朝、洗濯をしながら朝食を摂っていたところ、洗濯物を干しに席を外したらテラにサバの西京焼きを奪われてしまいました。本当に手癖の悪い猫です。肉や魚を調理して放置しておくと必ずと言って良いほど盗まれてしまいます。猫にとってサバの西京焼きは塩分が過剰で良くない食べ物です。今回は食べた量が少なかったので良かったのですが気をつけなくてはなりません。先日も作り置きのチキンカレーの鶏肉を盗まれてしまいました。盗まれないように台所の吊り戸棚に保存していたのにそこまで登っていって盗ったのです。子猫の成長は想像以上に早く昨日まで行けなかった高い場所にも今日には行けるようになったりします。チキンカレーを盗まれて以降は作り置きの食べ物は冷蔵庫に保管するか、冷やす必要がないのなら電子レンジの中で保管するかしています。今回は目を2〜3分離した隙の犯行でした。油断も隙もありません。トトは人間の食べ物に興味を持ってはいましたが盗んで食べることはしませんでした(その場で食べることはよくしていましたが)。ツブはそもそも人間の食べ物に興味を示しません。ところがテラは人間の食べ物に興味津々です。そのうえ盗みます。盗んだ時はベッドの下などに持ち込んで隠れて食べます。悪質です。かつて飼っていた同じ黒猫のゴマも盗み食いを得意としていました。今はどこにいるのか判りません。脱走したので。黒猫は手癖が悪いのでしょうか。それともストリートチルドレンな生い立ちに原因があるのでしょうか。困ったものです。

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ダンス・ダンス・ダンス 下


上巻につづいて図書館で借りて読みました。村上春樹の6作目の長編になります。何度も読んだことがあるので「ノルウェイの森」はとばしました。「ダンス・ダンス・ダンス」は過去に一度読んだことがあるのですが内容を全くと言って良いほど忘れていたのでとても新鮮に読むことができました。また、救いのあるラストだったので、「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んだ時と違って読み終わったあとにほっとすることができました。その分読後感は軽いものになってしまいましたがこういう終わり方もたまにはよいと思います。これで年末年始に図書館から借りだしてきていた本は全て読んだことになります。返却期限までに読み終わることができてひと安心です。
「ダンス・ダンス・ダンス」を初めて読んだのは19歳くらいの頃と記憶しています。前作である「羊をめぐる冒険」を読む前に「ダンス・ダンス・ダンス」を読んでしまい上手く話の中に入り込めなかったのでしょう読むのに苦労した記憶がうっすらあります。今回、約30年ぶりに読み返してみて何故読むのに苦労したのかが分からないほど話の中に入り込むことができました。歳を取るのも悪いことばかりではなく良いこともあるということでしょうか。村上春樹の小説は平易な言葉を使って書かれているイメージがあります。しかし、突拍子もない比喩が使われていたりして油断ができません。また、聞いたことのないカタカナがよく出てくるので、それはひとつひとつウィキペディアで調べながら読み進めました。時代がどんどん変わって便利なツールが登場してくれたおかげで読書のスタイルも変わって行くのだなと思いながら。昔なら分からない表現があれば辞書で調べなくてはなりませんでした。わからない表現なら辞書で調べられますが、音楽やミュージシャンの名前などが分からない時は調べようがなくお手上げだったと思います。私のように同時代の作品を読解する能力の低い人間には最先端の作品を読むより30年くらい寝かしておいた作品を読む方がよいのかもしれません。
次は村上春樹の短編集を借りて読むことにしました。読み終わったらまたここに書こうと思います。
今日テラの体重を量ったら3.6kgになっていました。前回量った時より100g体重が増えていました。子猫の成長は本当に早くて驚かされます。歯もいつの間にか永久歯が生えそろっていました。犬歯が生え替わったのはさすがにリアルタイムで気がついていたのですが、他の歯がいつ生え替わったのかは分かりませんでした。日進月歩で成長していく子猫を見ていると自分がいかに成長していないかが分かってきて気分的に嬉しくなると同時に落ち込んだりもします。人間が何歳まで成長するのかはわかりません。身体的成長はとっくの昔に終わっています。精神的な成長ならまだこれからも期待できるはずです。ですが、自分が精神的に成長しているとは全く思えません。どちらかというと退化しているような気がします。特に仕事をしていてそれを感じます。若い頃は仕事がつまらないと思っていてもガッツを持ってそれに挑むことができていました。今は、つまらない仕事はつまらないとしか感じません。全くやる気が起きません。出世コースからも外れ、仕事のモチベーションも低く、やらされ感丸出しでこれから定年退職するまで働くのでしょうか。うえっとなります。サラリーマンをするしか才能がないのですから仕方ないのですがどうにかならないものでしょうか。自分から色々な可能性が失われていくのを座して見逃してきたからこんな人生になってしまったのでしょうか。子供がいればまた違った人生があったのでしょうか。子供がいれば否応もなく精神的に成長するのでしょうか。まあ、あまり真剣に考えると辛くなってくるかもしれないのでほどほどにします。私自身が成長することはもうないことは確定的なので子猫の成長を見守ることに専念することにしましょう。無事に大きくおおらかに育ってくれることを祈りながら。

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ダンス・ダンス・ダンス 上


村上春樹の6作目の長編小説です。図書館で借りて読みました。昔一度読んだことがあったのですが内容をほとんど忘れているのでとても新鮮に読めました。この「ダンス・ダンス・ダンス」は「羊をめぐる冒険」の続編です。昔読んだ時はそれを知らず「ダンス・ダンス・ダンス」を「羊をめぐる冒険」より先に読んでしまい内容が上手く理解できずそのため記憶にも残っていないようです。覚えていたのはいるかホテルが出てくるということぐらいでした。きれいさっぱり忘れているといって差し支えない状況です。自分の記憶力があまりに低いことに驚いてしまいます。年末年始の休み中に「ダンス・ダンス・ダンス」上下巻を読み終わる予定なのですが、少し予定より読むペースが遅いです。ですが本の借り出し期限は1月8日までなのでそれまでにはなんとか読み終わっていると思います。「ダンス・ダンス・ダンス」を図書館に返却して、次は村上春樹の短編集を何か1冊と「ねじまき鳥クロニクル」の第1巻泥棒かささぎ編を借りる予定です。誰かが借りていないことを前提にしています。
「ダンス・ダンス・ダンス」の中で主人公の中学校の同級生である俳優が登場します。それを読んでいて小学校、中学校、高校と同級生であった人の事を思い出していました。彼は肉体的には男性でしたが精神は女性でした。彼というより彼女というべきかもしれません。彼/彼女は話をしていても絶対に一人称を使いませんでした。一人称を使っていないことを全く感じさせないように会話していて不自然なところはありませんでした。30年以上前いじめに対する周囲の意識が今ほど敏感でなかった当時、当たり前のように彼/彼女はいじめられていました。特にかわいそうだったのは水泳の授業の時です。彼/彼女をいじめている連中が隠れてこっそり着替えている彼/彼女から身体にまいていたタオルや水着をはぎ取ってさらし者にしていました。もしかしたらいじめているという意識はなかったかもしれません。単にふざけているだけ、冗談の延長線といった感じで。彼/彼女がその時怒っていたのか泣いていたのか覚えていません。ただそれを見ていた当時の私の心には強い印象が残されました。今でもそれは続いています。
高校を卒業後、彼/彼女は東京で演劇の専門学校に進学したと記憶しています。20歳くらいの時にNHKの舞台中継で役名も台詞もある役を演じている彼/彼女を一度だけ見ました。南総里見八犬伝の犬士の1人でした。八犬伝に詳しくないので詳細は不明ですが少年の役だったと思います。彼/彼女はまだ男性として生きていることを知りその心中を考えてみた記憶があります。彼/彼女は今幸せなのかということについて。しかしその後彼/彼女の消息は絶えてしまいます。今日に至るまでテレビなどでその姿を見ることはありません。私は大学進学後地元とは縁を絶ってしまったので周囲から彼/彼女のその後を聞くこともありません。彼/彼女は今どの様な人生を送っているのでしょうか。女性になったのか男性のままか。女性として男性が好きなのか男性として女性が好きなのか女性として女性が好きなのか男性として男性が好きなのか。知りたい気持ちもありますがもう昔のことです。知らずに終わるのが良いでしょう。
今年のブログの更新はこれが最後です。ブログを始めておよそ1年が経ったということになります。何事にもすぐに飽きてしまう自分にしては長続きしていると思います。
本年中は大変お世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。



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東京奇譚集

東京奇譚集(新潮文庫)
村上春樹
新潮社
2020-12-18

2005年に刊行された村上春樹の短編集です。図書館で借りて読みました。「TVピープル」よりは読みやすく興味深い内容でした。より現代に近い作品だからでしょうか。連作短編とのことですが作品ごとに繋がりはなく独立したお話になっています。奇譚集と言うだけあってどれも現実では有り得ない不思議な部分を抱えたストーリーです。表紙の絵にもなっている「品川猿」はそのうちでも最も村上春樹らしい作品ではないでしょうか。若い女性が全く原因も分からないまま自殺するところなどそう思います。ただし、村上春樹の作品に欠かせない性にまつわる話は出てきません。入れそこなったのでしょうか。
最近テラの悪戯に手を焼いています。紙を食い破ることに楽しみを見出したらしく、雑誌でもノートでもコピー用紙でも段ボール箱でもそこらに放り出しておくと食い破られてしまいます。食い破られたくないものはどこかテラが手を出せないところにしまっておく必要が生じました。面倒くさいです。先住猫のツブにはビニールを食べてしまう悪癖がありビニール袋の類は我が家では戸棚の中などにしまわれています。ビニールに続いて紙類も片付けなくてはならないとなると負担が大きくどうにかならないものかと考え込んでしまいます。テラは推定年齢が生後半年くらいです。今ちょうど歯が生え替わっている時期になるので、もしかしたら歯がむず痒くて紙を囓るのではないかとも考えています。もしそうなら歯が生え替われば紙を隠さなくてもよくなり大変助かります。一番困るのはティッシュペーパーです。ティッシュペーパーを2〜3枚口にくわえて走り回るのが楽しいらしく、ティッシュの箱をその辺に置いておくと速攻で悪戯されてしまいます。仕方がないので今はティッシュペーパーを全て戸棚に片付けました。すぐ手が届くところにティッシュペーパーが無いというのは意外に不便です。紙類への興味が無くなることはないでしょうがティッシュペーパーに対する関心が無くなることを望んでいます。無理でしょうけれど。
テラの体重は2020年12月27日現在3.4kgです。テラはアニマルシェルターから引き取ってきた猫です。アニマルシェルターの人からはテラが生まれたのはおそらく2020年の6月の末頃であろうと聞かされています。ですので今は生後6か月くらいということになります。猫の体重について調べてみると生後6か月で3.4kgであれば順調に生育している状態であることが分かりました。ほっとしています。子猫から猫を飼うのはテラで4匹目になります。私は病気で仕事を休み家にいることが多かったので、これまでの3匹はほぼ一日中つきっきりで育てることができていました。しかし会社に毎日通勤している今はつきっきりで面倒を見ることができません。これまで飼っていた猫たちは食餌は自由にいつでも食べられるようにしていました。ゴマ、トト、ツブはそれで問題なく育ってくれました。しかしテラは老齢猫のツブと一緒に飼育しています。2匹に与えるエサはシニア用とキトン用で異なっているので分けて与えなくてはなりません。会社に出社している間は給餌の管理はできませんから、食餌を朝と夕方に分けて私の管理下で食べさせるようにしました。ツブにとっては生まれてから11年間変わらなかった食生活が変わることになって申し訳ないと思っています。ですので食餌は朝と夕方に分けて与えていてきちんと管理できているので問題ないのですが何か突発事項が発生した時が心配です。テラは暴れん坊なので暴れすぎてケガをするのではないかというのが一番心配です。あとは誤飲です。紙を食べてしまうのではないかと心配しています。
ゴマはとても頭のよい猫でした。トトは普通。ツブは頭が悪いところがあります。ではテラがどうなのかはまだ判断できていません。頭が良い猫ではないような気がしています。まだまだ子猫なのでこれから変わっていくかもしれません。別に頭の良い猫になって欲しい訳ではないので元気に成長して欲しいと思います。



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TVピープル

TVピープル (文春文庫)
村上春樹
文藝春秋
2016-10-07

図書館で借りて読みました。村上春樹の短編集です。1990年刊行ですからちょうど30年前の作品になります。10代の終わりに一度読んで良く分からなかったのを覚えています。今回読み返してみて評価が変わったかというとそうはなりませんでした。読み終わった端から内容を忘れてしまうような感じです。私の頭が呆けているからでしょうか。今、読み返してみたら新しい発見があって面白く読めるかもしれないと思っていたので少し残念です。最近仕事が忙しく精神的な余裕が失われていて、そのせいで小説に入り込めなかったのかもしれません。今年の、私の場合はほぼ毎年ですが、年末年始はどこにも出掛ける予定がないので、時間を掛けて村上春樹の作品を読む予定です。「ダンス・ダンス・ダンス」を読む予定で既に図書館から借りてきています。村上春樹は短編もたくさん書いていますが長編の方が面白いような気がします。
村上春樹の小説の登場人物達はどうしてすぐにセックスするのかを考えてみました。小説にとってそれは必須なのだろうと推測されます。じゃあどうして必須なのかを考えるともう分かりません。村上春樹の小説の登場人物達は他人との距離感が近いのかもしれません。自分を守る意識が低いのでしょうか。ラブアンドピースなのでしょうか。村上春樹自身が性に奔放なのかもしれませんが伝え聞く生活ぶりを考えるとそうではないようです。村上春樹を読む前に宮部みゆきをずっと読んでいました。宮部みゆきの登場人物達はすぐにセックスしません。たった二つの事例から判断するのは難しいことですが、村上春樹と宮部みゆきを比べてみれば、小説がセックスを要求するのではなく作者が必要とするから描かれるというのが分かります。じゃあ何で村上春樹はセックスを必要としているのか。今は分からないので今後村上春樹を読み進めていくなかで考えてみたいと思います。
ダイエットを始めて6か月が過ぎました。体重は73〜72kg台から63〜62kg台に落ちました。ですがここの所体重の減少が止まってしまってます。最終的な目標は58kgまで体重を落とすことですが遠い目標のように感じることが多くなってきました。あと4kg程度です。しかし、1kgでも体重を減らすのが難しいなか4kgは高い壁です。更に年末年始の休みは家に籠もって喰っては寝喰っては寝の繰り返しを予定しています。お酒も飲みます。甘いものも食べます。2〜3kgの体重増も覚悟しています。でも来年の定期健康診断まであと半年以上あります。きっとなんとかなるでしょう。バランスの良いほどよい食事を毎日食べられる日が来ることを信じてダイエットは年末年始休み明けから再開します。
ところで、昨日はケンタッキーフライドチキンを食べる予定でした。しかし予約していなかったのでフライドチキンを買うことができず焼肉に急遽変更しました。肉をガッツリ食べるのはダイエットを始めてからは初めてだったと思います。酒も飲みました。私の食生活はすっかり年末年始の進行に入っています。



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羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険 (講談社文庫)
村上春樹
講談社
2016-07-01

図書館で借りてきて読みました。「羊をめぐる冒険」を読むのは約30年ぶりです。「羊をめぐる冒険」は村上春樹の3作目の長編小説です。発表当時はどの様な評価だったのかは分かりませんがデビュー作の「風の歌を聴け」や2作目の「1973年のピンボール」よりも内容がしかっり固まっていて面白いと思います。主人公の「僕」が権力や自分の気に入らない物事に対してハードボイルドな受け答えをするのが好きです。今から40年ほど前の作品ですが古びていません。以前に読んだ記憶がかなりしっかりと残っていたので話の展開は知っていました。ですのでストーリーを追いかけるのではなく作者の描写力や比喩、言い回しに興味を絞って読んでみました。結果、とても充実した読書になりました。村上春樹の読み返しは今後も継続していこうと思います。今年の年末年始はどこにも出掛けられないので家でひたすら村上春樹を読むことにします。他には藤本タツキの「チェンソーマン」を途中までしか読めていないので続きを読みたいところです。
私のほぼ全資産を投入していた株式銘柄は予想通り急落しました。しかし、その落ち幅は私の予想より小さく精神的な衝撃はあまり受けずにすみました。株価はこの後もジリジリと下落する傾向が続くと思います。しかしどこで切り返すか分からないのでストップ安で株価が値幅制限の限界まで落ちている状態で、冬のボーナス全額と残された貯蓄のうち家賃とカードの支払いに必要な金額を除いた全てを注ぎ込んでナンピン買いを実行しました。平均取得単価が数百円下がりました。保有株式は当初の計画通り10000株を達成しています。後は株価が反転するのを辛抱強く待ちます。来年度中に株主が狂喜乱舞するようなIRを発表して欲しいものです。株式を短期で売買する方法から長期で保有する方向へ舵を切って最初の内は株価の上下に一喜一憂していましたが最近は株価の多少の変動では気持ちが動かされることがなくなりました。これが良いことなのか悪いことなのかは分かりません。分からない状態で株価が数倍に膨れあがることを夢みて放置しています。これが私のか弱い精神衛生に最終的な破壊を及ぼす結果にならずハッピーエンドを迎えさせてくれればよいのですが。可能性は低いでしょう。
私はアルコールに弱く基本的にお酒は飲みません。会社の忘年会や歓送迎会でほどほどに飲むくらいです。ですが先週末に懸賞でレモンサワーが1缶当たってしまいました。レモンサワーが飲みたかったわけではなく応募方法が簡単だったからついつい応募したのです。折角当たったのだから当選品を受け取って飲むことにしました。オオゼキでおつまみ用に冷凍食品の鶏の唐揚げを購入してそのまま帰れば良かったのですがふとお酒売り場に足を運んだのが間違いのもとでした。店の狭さの割には広いお酒売り場で特にワインの品揃えが豊富でした。甘めのワインなら美味しく飲めるだろうと思ってドイツワインを購入してしまったのです。1本で約1000円でした。残業で帰りが遅くなって疲れていたため判断を誤ったのかもしれません。翌日の夕方、鶏の唐揚げをレンジにかけてブロッコリーとレタスのサラダを作ってレモンサワーを飲み始めました。冷凍食品の鶏の唐揚げが予想よりも美味しかったためかあっと言う間にレモンサワーを飲み干してそれで満足すれば良かったのですが歯止めが効かなくなっていて冷蔵庫からワインを出してコルクを抜いてしまいました。結局ボトル半分ほどを飲んでしまいました。私のアルコール処理能力の上限いっぱいいっぱいの量です。それをかなり速いペースで飲んでしまいました。もう訳が分からなくなりベットの中に倒れ込んだのが7時頃だったと記憶しています。次に気がついた時には12時前になっていました。アルコールで眠気が吹き飛ばされて全く眠たくなくこれでは朝まで眠れないなと感じたので睡眠導入剤を増し増しで飲みました。また頭が痛かったので精神安定剤を痛み止め代わりに飲みました。アルコールと向精神薬の組み合わせは大変危険なことです。私は朝までまんじりともせずお酒に飲まれてしまうということの反省をするべきだったと思います。精神的に未熟であるといわざるを得ません。
まだ冷蔵庫にはワインがボトル半分残っています。これをどう処理するのかが問題です。クリスマスは平日なので翌日に会社に出社しなくてはなりませんので飲むことはできません。となれば飲むのは年末年始の休み中です。お正月は日本酒を少し飲もうと思っています。ですのでワインは年末に片付けることにします。次は時間を掛けてゆっくりと飲み、飲み過ぎを防ぎたいと思います。



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世界の終わりとハードボイルドワンダーランド


12月に入って初めてブログを更新します。最近仕事が忙しくなり、また休みの日に知人にあったり往復4時間かけて病院に通院したりしていて時間がとれなかったのが原因です。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は20代の頃に一度読んだのですがストーリーを途中から忘れており結末がどういうものだったのかを再確認したくなったため近所の図書館で借りて再度読むことにしました。「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」という一見全く違う話が平行して展開し最後にそれらが絡み合うという筋書きになっています。途中までは記憶に残っている通りでしたが約半分読み進んだ辺りから記憶がなくなっており新鮮に読み返すことができました。読み返してみて良かったです。村上春樹の小説はほぼ全部読んでいるのですがきっと内容を忘れているものもが他にもまだあるに違いなく順番に読み返していくもの良いかもしれません。
このブログではここの所ずっと宮部みゆきの小説の読書感想を載せてきました。宮部みゆきの小説(時代小説を除く)はほとんど読んでしまっており、あとは杉村三郎シリーズの最新刊「昨日がなければ明日もない」を残すのみとなりました。「昨日がなければ明日もない」は図書館で予約していたのですが順番待ちが100人以上もあり秋頃から3か月以上待たされました。それが今週ようやく順番が回ってきて入手しました。年内は無理だと思っていたので嬉しい誤算です。この「昨日がなければ明日もない」を最後に宮部みゆきからは離れて今度は村上春樹に取りかかることにします。全てを読むつもりはありません。一度は読んだことのある作品ばかりだからです。長編を中心に内容を忘れているものを順番に読んでいこうと思います。期間は3か月程度を予定しています。
12月に入って仕事もプライベートも忙しくなってきています。その中でも最も大きな比重を占めているのが株式投資問題です。時間はとられないのですが精神的な重みは一番とられています。1つの株式銘柄にほぼ全財産を投入しているからです。その銘柄が高騰するか暴落するかの瀬戸際にあるからです。私は12月に暴落すると予想しながらも買い占めた株を売り払うことができず握りしめています。この矛盾した状況が私から精神的時間を奪っています。暴落した際に押し目買いするために支給されたばかりの冬のボーナスを投入する準備をすすめています。貯金がほぼ0になりました。こんなに極端ではほどなく破滅するのではないかと不安になります。と同時にこの難局を乗り切って資産を倍増させる夢を見たりもします。その結果が今週中にも出ると予想していましたが結果は出ませんでした。来週以降に持ち越しです。肩透かしを喰いました。もしかすると年内に結果が出ないことも考えられる事態になりました。最終期限はその銘柄企業の期末である1月末までです。株価がいつ下落するか分からない状態であと2か月待たされるかもしれません。精神によろしくありません。できれば早めに結果が出て欲しいと思います。良くも悪くも年内に結果が出てスッキリした気分で年末年始を過ごしたいものです。



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1973年のピンボール

1973年のピンボール (1980年)
村上 春樹
講談社
1980-06-20



私の記憶に間違いがなければ27年ぶりの再読です。面白かった小説を時間をおいて再読するといろんなことが変わって感じられて良いです。もちろんほとんどの部分は初めて読んだときと変わらないとは思います。記憶違いな部分や物事のとらえ方が変わってしまった部分、村上春樹作品を数多く読んで身につけた読みこなし方のために違って感じられる部分など、始めた読んだときと変わってしまった部分はいろいろあると思います。感受性が豊かな時期に読んだせいか、27年ぶりにしてはストーリーを良く覚えていました。もっともっと沢山の小説を感受性が豊かな時期に読んでおけば良かったと今にして思います。気づいた時には手遅れなのですが。
私は1973年生まれなので、私の幼い頃にはまだピンボールマシンを少し見かけたように思います。親に連れられていったボーリング場の片隅などにあったように記憶しています。どういう原因があったかは知りませんが、急速に廃れてしまったのでしょう。昔、知り合いに一世を風靡したパチンコ台をコレクションしている人の話を聞いたことがあります。この作品に出てくるピンボールマシンをコレクションしている人と通じ合うものがあるのかも知れませんね。
村上春樹さんの作品はこの後ページ数が増えて分厚くなって、または上下巻に分かれて、刊行されるようになっていきます。なぜそんなにページ数が必要なのかわかりません。「風の歌を聴け」や「1973年のピンボール」みたいな中編と長編の間くらいの長さのをもっと書いてくれても良いのにと思います。短編は結構書いてくれているのですが。まあいろんな理由があるんでしょう。



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騎士団長殺し



騎士団長のキャラクターが秀逸でかわいらしかったです。深い闇が支配する井戸が庭先の謎の大穴になっていたり、くせのあるかわいらしい女の子の相方が年上のおじさんになっていたり、絶対的な悪がスバルフォレスターに乗っていたりと、これまでとは違う作風になっていたのではないでしょうか。相変わらず主人公は魅力的な女性とセックスしまくり、何も知らされないまま女性はとは会えなくなりますが。
上下巻の比較的長いお話なのですが、かなりあっさりと読めます。平易に書くと言うことを実践しているように思えます。平易に見えて実は深く抉るように書かれているのでしょうが、読解力の低い私などにはそのようなことは理解できません。ただ面白いお話として理解されます。
今回は音楽と絵画が重要な要素となっています。主人公は類い希な肖像画の才能を持つ画家です。訳あって転がり込んだ家の持ち主は高名な日本画家で、この家に大量のクラッシック音楽のレコードのコレクションがあります。私は音楽には大変疎いので、どのような曲が作中に出てきていて、重要な役割をしていたのがどのような曲かを全く忘れているため、ここに書き出せないのが残念です。
肖像画とクラッシック音楽と大きな穴と熟女とのセックスと騎士団長のお話でした。



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風の歌を聴け

風の歌を聴け (1979年)
村上 春樹
講談社
1979-07


19歳の頃一度読んだ小説を読み返してみました。27年ぶりの再読です。
私がこの小説の舞台となった街のすぐそばで生まれ育ったせいか、初めて読んだとき非常に違和感を感じたことを覚えています。それは、登場人物達が方言ではなく、標準語で会話していることです。まあ、この様なおしゃれな小説の登場人物達が、こてこての関西弁で会話していたら作品をぶち壊してしまいそうですが・・・。
今回読み返してみたところ、その違和感は無くなったわけではないのですが、随分と小さくなっていました。私自身が故郷を離れてもはや26年の年月が流れたため、頭の中の第一言語が標準語になってしまったせいかもしれません。村上春樹さんが「風の歌を聴け」を書いたときは30歳で、東京に出てきて12年経っていたことを考えると、標準語化は必然的な流れだったのかも知れないと思いました。
本作は村上春樹さんのデビュー作で、群像新人文学賞を受賞した作品ですが芥川賞は逃しています。今、読み返してみても良い作品だと思います。この次の「1973年のピンボール」も同様に芥川賞を逃しています。審査員に審美眼が無かったんでしょう。
「1973年のピンボール」を近々再読してみます。



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