図書館で借りて読みました。村上春樹の10作目の長編小説の下巻です。最後まで読んでもこの作品の文体はあまり好きになれませんでした。しかし読みやすい。イメージがダイレクトに浮かび上がる感覚です。結局親子だったのか姉弟だったのかわかりませんでした。そこはどうでも良いところなのでしょうか。
今日は映画館まで歩いて行って「ノマドランド」を観てきました。自由の国、自分らしく生きることが出来る国の暗い側面をみたような気がします。ある程度歳をとってしまえば正社員になることが出来ず季節労働を求めてさまようノマドと化してしまう現実です。しかし、一方でノマド特有の自由があります。金銭的に豊かになることだけが人の生き方ではありません。それぞれの価値観を認め合う風土も感じました。私も歳をとってきて今の仕事を追われれば二度と正社員化することは叶わないでしょう。身につまされます。しかし日本では国民として最低限度の生活が保障されています。いつかお世話になるかもしれません。ならないかもしれません。わかりません。あと10数年サラリーマンを続ければそこそこの厚生年金を貰えるはずです。それ以外の貯蓄もたくわえなければなりませんが、きっとある程度の見通し、死ぬまでの見通しは立つでしょう。それはわかっているのですが仕事を辞めたくて仕方がありません。この映画をみていると私は恵まれているのかもと思ったり、あのような生活に憧れるような気持ちになったりします。しかし、猫二匹と暮らす今の生活が私には最も向いていると思います。20数年掛けてようやく辿り着いた生活様式です。大切にしなければなりません。これまでの私は2年に1回のペースで賃貸物件から賃貸物件に引っ越しをする賃貸ノマドでした。でも今は持ち家を探し求めています。定住したい気持ちに傾いています。ですが先立つものが全然足りません。手っ取り早く稼げる方法があれば飛びつくでしょうか。どうでしょうか。金策を練るために計算機を叩くことが段々楽しくなってきました。きっと夢を見ているのでしょう。
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