城平京さんの小説を片瀬茶柴さんがコミカライズしたものを読んでいます。これまで11巻まで刊行されており、自分は最新刊の11巻まで読んでいる認識でした。しかし、実は10巻までしか読んでいないことが分かり、今回11巻を読むことにしました。
この「虚構推理」は、ミステリーとファンタジーがほどよく混ざった作品です。この11巻も殺人事件の容疑者として、狐の妖が登場していました。主人公の一人、怪異達の知恵の女神になっている少女、岩永琴子は、人外たちから情報を集められるので、推理している感が希薄だなあと思っていました。ですが、この11巻ではちゃんと推理を働かせています。もう一人の主人公、桜川九郎もちゃんと一度死んで甦っていしたし、きちんと仕事をした感が出ていました。ということで、主人公たちが、自らに課せられた役割を充分に果たしていた一冊だったと思います。
城平京さんの原作では、この二人がどの様に描かれているのか、少し興味が湧いてきました。興味が湧いてきたので図書館で借りようと思って調べたのですが、蔵書は「鋼人七瀬」一冊しかないうえ貸し出し中で、予約待ちが一人いる状態でした。予約してまで借りて読む気は起きませんでした。やはり「虚構推理」は今後もコミカライズ版で読むことにします。
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